ベンジャミン・ブリテンのチェロソナタ集

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ベンジャミン・ブリテンの2曲の無伴奏チェロ・ソナタとチェロとピアノのためのソナタの3曲が収録されている。
チェロは無伴奏の第1番作品72第2番作品80、作品72のチェロソナタのすべてを当時ソヴィエト出身のチェリストとしてすでに大きな才能を発揮していたムステスラフ・ロストロポーヴィチ作品65のピアノパートは作曲者自身が受け持っていて素晴らしい演奏を聴かせてくれます。
このコンビはシューベルトのアルペジオーネのためのソナタやブリテンの師であったフランク・ブリッジのチェロソナタなどでも協演しており、アナログレコードの頃からのベスト盤でした。
近代から無調の現代的音楽まで、一般的聴衆を置き去りにする唯我独尊的な作風ではなく、少しずつ少しずつ現代音楽へのドアに迎え入れてくれた芸術家でした。
無伴奏チェロソナタの第1番はLabの方で書き込みました。https://muuseo.com/Mineosaurus/diaries/247

ここではブリテンのピアノの実力を聴くためにも作品65のソナタを紹介しておきます。

https://youtu.be/40jR8hGXpN4?si=iGjQwvXFMPbZsooi

著名なチェリストが何人かこの曲を録音し、今も才能ある若手がその後を追っていますが、この曲にはこの演奏だけあればいいような気がしています。ブリテンはチェロのために4つのすぐれた作品を残していますが、いずれもこのロストロさんのために書いたものでした。

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