ティレル・フォード 012

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類い希な才能を持ったベロフがF1デビューしたのはセナと同じ84年だった。ティレル012は最後のノンターボマシンで、ベロフは第3戦ベルギーGP6位で初入賞、第4戦サンマリノGPで5位、そして伝説のモナコGPを迎える。予選では下位に沈み20番手からのスタート。31周でレースは打ち切られたが、2位のセナに13秒差の3位で、F•Lはセナだったがベロフの追い上げは神がかり的で、もしレースが続いていたならベロフが勝ったという声もあった。しかし第8戦デトロイトGP後の車検でマシンの燃料タンクから炭化水素が含まれていたと発表。チームはバラストだと主張したが認められず、ポイントがすべて無効とシーズン終了まで出場が禁止されてしまった。これが水タンク事件である。

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