シェリングのブラームヴァイオリン協奏曲ニ長調

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この曲を力を持ったヴァイオリニストが管弦楽とあるときは渡り合い、ある時は寄り添い美しいハーモニーを築き合うような良い演奏を聴けた時には、ブラームスの音楽のだいご味を心から味わえて幸せな気持ちになります。

この曲にはブラームスのハンガリー趣味が強く表れているので、あまりカッチリと真面目に演奏されても面白く有りません。その辺りはブラームス自身も述べていたそうです。高い演奏技巧を駆使して、尚且つジプシーの情熱や奔放さが出るような演奏がこの曲の名演奏の条件だと思います。

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