Phacops sp.

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モーリタニアといえば、日本ではスーパーマーケットの鮮魚コーナーに並ぶタコ位しか接点がありませんが、エリア的には化石王国のモロッコに近接し、サハラ砂漠の大西洋側一角にあります。地質的な資料が無く分かりませんが、開発が進めば三葉虫も産出しても、おかしくないエリアとは思います。図案からPhacopsであることは分かりますが、複眼が曖昧に描かれているため、種類の特定は困難です。エンロール姿勢をサイドから描いてあるのは、中々センスがよい図案とは思います。学名はありませんが、「coquillage fossile」とあり、coquillageはフランス語で貝なので、単に「貝の化石」ということでしょうか。2枚組のもう一つの図案は貝そのもので、同じキャプションということは三葉虫と記載すべきを間違えた可能性は否定できません。それか三葉虫に馴染みが無く、貝と同類と本当に思ったかでしょうか。

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    Trilobites

    2020/06/12

    ORM
    防御姿勢を横から捉えた図というのが、また趣があってよいですね。複眼の正確な数は分かりませんが、少なめの複眼を持つファコプスに見えます。長く続けていれば、実物にもいつの日か、ばったり出会う事もあるかもしれません。 三葉虫の化石の産地として、市場レベルでは馴染みの無いような国でも、このように三葉虫をモチーフに使っているのは興味深いですね。(09月07日)

    > ORMさん  三葉虫切手の本であるドイツの[Trilibiten weltweit]を見てみると、Pedinopariops brongniarti(STEININGER1831)となっています。日本の三葉虫HP草分け「電脳三葉虫図鑑Trilo-Byte」では、モーリタニア産として同じくP.brongniartiの展示がされています。ただ個人的にはドイツで産出する同種とは別物と思いますね。(09月07日)

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