ロビンソン漂流記

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『ロビンソン漂流記 完全日本語版』は、ソリティア(1人用)ゲームです。ゲームシステムはドミニオンを1人でプレイする感じで、いわゆるカードドリブン、デッキ構築型カードゲームと言われるものです。
ロビンソンはその技能を使用して様々な厄災を乗り越え、最終的には海賊船2隻を倒して島を脱出するのが目的です。

ロビンソンは体力20からスタートします。これはかわいらしい木の人形コマで表されています。

カード種類には厄災/技能カード、漂流カード、衰弱カード、警戒カード、海賊船カードがあります。

厄災/技能カードには厄災値が書かれており、使用した漂流カードの戦闘値でこの厄災値以上を出せばその厄災/技能カードの厄災に打ち勝ったことになります。打ち勝った厄災/技能カードは漂流カードの山に混ぜられ、以降技能として使用することができます。ドミニオンで言う市場からカードを買って自分のデッキに入れるのと同じです。困難な厄災ほど高い戦闘値でないと乗り越えられませんが、困難な厄災ほど強い特殊能力を持っており、特に有効な特殊能力のカードは序盤から体力を消費して積極的に入手に努めるべきです。なお、体力を1消費すると追加で1枚漂流カードが引けて戦闘値に追加できます。

18枚の漂流カードは、ロビンソンデッキと呼ばれ、これが現在のロビンソンの能力(戦闘値/厄災に打ち勝つ力)を表しています。
漂流カードには戦闘値が書かれており、厄災を乗り越えるために使用するカードです。中には戦闘値が0やマイナスのものもあり、これらはデッキから抜くべきカードとなります。

衰弱カードは、デッキが1周したらデッキに1枚混ぜられるカードでマイナスの効果しかありません。つまり、時間制限をつかさどるカードで全ての衰弱カードがデッキに入るとロビンソンは衰弱死してゲームオーバーとなります。デッキを回さないと高い戦闘力のカードや強い特殊効果のカードが出てきませんので、ある程度デッキに入るのは仕方ありませんが、体力―2などのペナルティが高い衰弱カードは早めにデッキから抜く努力をすべきでしょう。

警戒カードはロビンソンの冒険の進行度を表し、緑、黄、赤の3種類があります。最初は緑からスタートし、厄災/技能カードデッキが1周したら次の色に移り、緑>黄>赤と進行します。最後の赤になってから厄災/技能カードデッキが無くなったら、つまり厄災/技能カードデッキを3周回したら、いよいよ海賊船との戦いとなります。

漂流カードにはドミニオン同様デッキを圧迫する役に立たないカードがあらかじめ存在しており、これをいかにデッキから除外していって、有効なカードだけにしてデッキをシェイプアップしていくかが勝利の鍵となります。

デッキからマイナス効果のカードを抜く方法は、厄災に負けるしかありません。しかし、厄災に負けると体力を消費してしまいます。しかししかし、長期的な戦略を考えると、これらのマイナスカードは体力を減らしてでも早めに抜いてデッキをシェイプアップする必要があります。体力が半分ぐらいになるまでは積極的に抜いていく必要があるでしょう。

厄災カードと漂流カードのバランスが良く、困難な厄災を乗り越えると特殊技能が手に入ってロビンソンが強くなっていく(デッキが最適化されていく)感じがよくできており、小作品ながらバランス感覚が必要な秀逸な1人用ゲームと言えるでしょう。

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