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風物詩シリーズ そば屋
そば屋は江戸中期から見られる店舗商売で、他の食事店舗と比べると安価で庶民的な店と言われていました。特に江戸市中ではそばの人気が高く、各町内にたいてい1軒か2軒のそば屋がありました。また、江戸時代のそば屋は庶民の為の店で、武士や高貴な人は立ち寄らず、生活が苦しかった下級武士でも武士は食わねど高楊枝さながら人目に付くそば屋に出入りはしなかったようです。時代は進んで明治時代には、そば屋は単にそばを食べる場所だけでなく、町内の人間が気兼ねなく銭湯の帰りに寄ってそばを手繰りながら世間話に興じたり、現代の喫茶店の様に打合せに使用されたり、待ち合わせに利用されるようになっていったようです。
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