熊本城
大阪、名古屋と共に天下の三大名城と謳われるこの熊本城(くまもと)は、築城の名手加藤清正が自らの居城として築いた城です。築城工事は慶長六年に着手、同十三年完成しました。慶長六年は関ケ原役の翌年であり、豊臣秀頼が大阪城にありながら天下の情勢は不安定な時でした。このため清正は熊本城をまったくの実践向きに作り数々の工夫を凝らしました。これは大阪に事ある場合は秀頼を熊本城に迎え、徳川方と一戦交える覚悟があったためと言われています。このように実践向きに作られた城ですので華やかさはありませんが、城郭本来のたくましさを持っています。また熊本城を天下の名城にしている要素に石垣の優れた工法、特別な高さ、そして見事の美しさにあります。その特別な工法は俗に清正石垣と言われ、高い石垣は美しい曲線を描き、その形は扇勾配と言われています。
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