50年代 ピールローファー(旧グリーン製)

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50年代から60年代初め頃の製作と思われるピール別注旧グリーンです。Uモカの周りにパンチングを施すのがピールのローファーの特徴です。履き口周りがエラスティックになっています。ラストは分かりませんが、甲の大変薄い木型です。
グリーンは大変忠実にピールの靴の意匠を再現しています。このあたりはやはりグリーンの技術の高さを感じます。アウトソールはエドワード・グリーンお馴染みの三連釘ですが、釘同士の間隔が大変狭いです。

ピールのローファーに関しては下記をご参照ください。
https://muuseo.com/shinshin3/items/32

50年代 ピールネームローファー ブルックス別注
インソックの住所が「オックスフォードSt.」になっていますので、1958年以前に製作されたローファーです。ブルックスの別注になっていますが、ピールがブルックスと提携したのは1940年代とのことです。この前半部にぐるりとパンチングをめぐらせたデザインはピール独特のものですが、この靴はその中でもストラップが後半部のパーツと一体になっているとても個性的な意匠です。製作されてから70年程経過しておりますが、カーフは未だに素晴らしい質感を保っています。ソールの革も返りが良く頑丈です。 ピールの歴史については下記の渡邊さんの素晴らしい取材があります。現在のところ、昔のピールに関してこれ以上詳しく正確な情報はないと思われます。私は記事を読んで胸が熱くなる思いでした。 https://muuseo.com/square/articles/611
https://muuseo.com/shinshin3/items/32

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    mat2193

    2022/03/18 - 編集済み

    なんともユニークなデザインですね!ローファーとサイドエラスティックの中間のような。

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      グリーン参る

      2022/03/18 - 編集済み

      基本的にはサイドエラスティックなのかもしれません。「いにしえの英国靴」でご紹介した黒のローファーのサイドがエラスティックになっている感じですね。

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