明治後期 六寸 四段重 「網代木」

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六寸の四段重で共箱が付いています。製作年の書付などはありませんが、明治後期の作品と思われます。松葉だけを散らして模様付けをした「網代木(あじろぎ)」という変り塗です。優に100年以上経過しているはずですが、まるで塗り立てのように綺麗な状態です。画像6に見られるとおり、重箱木地は大変薄いです。二方桟の欠けなどもなく、木地の狂いもありません。ただし朱漆の部分は江戸期のものより油分が多くなっており、ピカピカした強い輝き方になっています。古いものは艶を抑えたマットなものが多いようです。

修理なしに普通に使える状態なので、何度が我が家で食材を盛りました。特に六寸サイズは二段だけ使うと弁当に最適です。

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