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1990-1991年頃製作 ポールセンスコーン別注チェスナッツドーバー
1990-1991年頃製作のポールセンスコーン別注のドーバーです。ラストはセミスクエアトゥの33。80-90年頃のドーバーのラストはすべて32か33でした。ドーバーのご先祖の靴たちは33が多かったです。アッパーは飴色の美しいチェスナッツカラーです。この頃使われていた革はフレンチカーフのようです。アウトソールの刻印は筆記体。 多少表面にはくすみが出てきましたが、まだまだ履けそうです。
グリーン参る
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1970年代 ワイルドスミス ビスポークエラスティックスリッポン
1970年代の製作と思われるワイルドスミスのビスポーク・エラスティックスリッポンです。型番としては「219」と腰裏に書かれています。ラウンドトゥの美しいラストで、アッパーの素材はさすがにビスポーク、軽く乾拭きしただけで光を放ちます。ステッチの感じやライニングの革質、腰裏の筆跡からは、製作はグリーンの工房のように思われます。踵が小さく私の足にとても合っています。 この靴は画像8にある輸入証明書の通り、£14.5で入手出来ました。当時でもワイルドスミスのビスポークは£1,000はしましたから大変なお買い得。あまりに安価なので関税も掛かりません。送料が価格の2.5倍になりました(笑)。
グリーン参る
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明治初期製作 三段辦當「月代」
明治初期の製作と思われる三段の辦當です。8×14×12.5(高さ)cmと小型ですが、やはり小ぶりの若狭塗の作品は出来がいいですね。木地は極限まで薄くなっているのですが、狂いは全くありません。底の二方桟も繊細です。 変り塗は稗を使った「月代(つきしろ)」です。実際に自分の昼の弁当箱として使っていますが、使い易く洗い易い優れものです。
グリーン参る
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1988-1989年頃製作 ホールカットタッセル
1988-1989年頃製作のホールカットのタッセルです。大変上品なスリッポンです。紐はベルグラビアのような捻られたものです。アッパーは肌目の細かいダークオークのフレンチカーフです。この時代のカーフは本当に質が良く惚れ惚れします。ヒールカウンターに革が当てられていますが、他は完全な一枚革です。ラストはスリッポン専用の184。インソックはMADE BY~のロゴ、アウトソールは大きなブロック体の刻印です。
グリーン参る
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1940-50年代製作 TOM HILL ビスポーク・プレーントゥ
1940-50年代の製作と思われるTOM HILLのビスポーク・プレーントゥです。アッパーは毛足の短いスエードです。爪先は細めのラウンドトゥ、アイレットは5つですが、前後の間隔はかなり狭くなっています。TOM HILLのインソックのスタンプ(画像6)は本当にカッコいいです。このインソックに敷かれた革は土踏まずまでを覆う厚くて頑丈なもので(画像4)、ペダラやビルケンシュトックのように、踏まず部分をしっかりサポートする優れた機能を持っています。とても履きやすく疲れにくい靴です。 画像7に見られる通り、ライニングはダークブラウンの薄いカーフが張られています。アウトソールの革はオークバークと思われます。ヒールラバーはフィリップストップラインの古いものです。製作から80年前後経っていますが、「昨日靴屋で買ってきた」みたいに真新しい状態です。
グリーン参る
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享和元年(1801年)作 若狭酒入
久しぶりに若狭塗を入手しました。漆塗りの寸法ぴったりの箱なので、製作時のオリジナル共箱だと思います。箱書きには「享和元年」と書かれていますので、今から223年前の作品です。 高さ九寸ほどです。黄漆、青漆、黒漆ほぼ三色で、稗を使った地模様に菊が配されています。派手さはありませんが、とても渋い魅力的な変り塗です。木地も薄く極めて正確で、狂いはほとんど見られません。素晴らしい…。
グリーン参る
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1990-1991年頃製作 ニューポート(パンチドキャップトゥ) チェスナッツ
1990-1991年頃製作のチェスナッツのパンチドキャップトゥ、ニューポートです。ラストはスクエアトゥの88で、黒のニューポートと同じです。バークレーのアイレットの両サイドに、L字のパンチングが打たれたデザインになっています。ニューポートの特徴としては、画像7のように履き口の周りをギザギザのカッティングで、他の内羽根靴にはまず見られない仕様です。アッパーはフレンチカーフ、インソックのロゴは筆記体で、アウトソールの刻印も筆記体のMADE IN ENGLANDになっています。 黒、ダークオークのニューポートは持っていたのですが、チェスナッツのこの靴は長らく入手出来ずにいました。最近ようやく入手でいるところです(笑)。
グリーン参る
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1986-1987年頃製作 フルブローグモンクストラップ ハンプトン
1986-1987年頃製作のフルブローグのモンクストラップ、ハンプトンです。ダークオークとチェスナッツのコンビになっています。ラストは細身のラウンドトゥの32ですが、この靴はウィズがDなのでさらに細い木型になっています。つま先のメダリオンはチャーチのもの(画像7)に似ていますが(画像6)、ハンプトンの羽根のパーツは大変小さくなっています。インソックはMADE BY~のロゴ、アウトソールの刻印は大きなブロック体です(刻印が深く1986年前後の製作と判断しました)。 ハンプトンには黒、チェスナッツ、ダークオークの単色がありますが、コンビには他にもツイルを用いたものもあります。
グリーン参る
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1970年代製作 クードゥー製プレーントゥ「ENTEBBE」
1970年代製作のKUDUクードゥーの革を用いたプレーントゥ「ENTEBBEエンテベ」(ウガンダの都市の名前)です。ラストはセミスクエアトゥの54です。スクエアの幅は「73と50の中間くらい」の感じでしょうか。インソックはロンドン、ニューヨークの二都市です。 クードゥーはアフリカに広く生息するウシ科の動物(画像8)で、体の大きなクードゥーは肩までの高さが1.5メートルになるそうです。生息時の傷がたくさん刻まれている野性味溢れる銀面が特徴です。革の拡大画像を載せましたが、アザラシの雰囲気に少し似ています。赤みが強くイクラを作る前の「生筋子」のようですが(笑)、革は大変に水に強く頑丈です。
グリーン参る
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1960年代製作 ハロッズ別注 ハンドウェルト フルブローグ
1960年頃の製作と思われるハロッズ別注のフルブローグです。コバの張ったチャーチのような靴ですが、チャーチの製作ではありません。やや幅のあるスクエアトゥです。厚みはありますが、柔らかいカーフです。サイズとウィズが腰裏に手書きの文字で書かれているので既製靴なのですが、画像8で分かるとおりハンドウェルトの凹凸が見られます。 ハロッズは1910年代頃からビスポークの注文を受けていたようですが、この靴のように手縫いの既製靴を手掛けていたことがわかります。1960年代からグリーンにも別注を掛けていました。
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1980頃製作 ファイテングシール製 キャノン
1980年頃製作のファイテングシール(アザラシ)製シングルモンク、キャノンです。ラストは幅広スクエアトゥの50です。ウィズはDで細身、甲も薄い靴になっています。荒々しいアザラシ革の皺が印象的です。インソックのロゴはロンドン、ニューヨーク、パリの三都市です。ファイテングシールの刻印がうっすら見えます(画像7)。 インソックが剥がれかかって貼り直したのですが、インソールの革にサイズとウィズが刻印されていることがわかりました(画像8)。
グリーン参る
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1980年代前半製作 コードバン製グラフトン
1980年代前半製作のコードバン製グラフトンです。ラストはセミスクエアの73です。ウィズはDなのでかなり細い靴です。インソックのロゴはロンドン、ニューヨーク、パリの三都市です。赤みをやや抑えた小豆色ですが、乳化性クリームを薄く塗るだけでピカピカに光ります。フローシャイムなどによく見られるロングウィングですが、アメリカのコードバンシューズより涼しげな靴に見えます(私の勝手な印象ですが)。 1989年のブルータスでもコードバン製のこの靴が紹介されており「グラフトン・クラップ」と呼ばれています(画像8)。£192ですからブックバインダー製より高いですが、当時のレートでも5万円以下ですね。
グリーン参る
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1980年代製作 フォスター製 ビスポークサイドレースシューズ
1980年代製作のフォスター製ビスポーク、サイドレースシューズです。チェスナッツの色が微妙に抜けて、ベルルッティのパティーヌのようになっていますが、カーフのハリ、ツヤは見事です。甲の低いスクエアトゥのスマートな木型で、コバの張り出しも少なく、アウトソールも薄目です。 インソックはキツネの絵の付いたロゴです(元々はBartley&sonsのロゴ)。さすがはビスポークという仕上がりで、画像8のつま先部分で分かるとおり出し縫いのピッチが大変細かいです。 サイドレースシューズは、その紐で締める部分が横にあるため、甲の高さがぴったり合っていないと靴の中で足が遊びやすく、より慎重な採寸が必要になります。 ちょっとスカした靴ですが、挑戦してみました(笑)。
グリーン参る
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1990-1991年頃製作 ファルカーク ダークオーク
1990-1991年頃製作のダークオークのファルカークです。ラストはラウンドトゥの202です。フルブローグの中では、つま先やヒール部分の凝ったメダリオンなど装飾性の強い靴です。画像5に見られるとおり後姿も非常に個性的。ブレーマーと非常に似たデザインですが、①履き口周りのパンチングが緩やかにカーブしている(画像8矢印)、②サイドのアザミのパーフォレーションがない点がブレーマーと違います。 インソックは筆記体のロゴ、アウトソールの刻印も筆記体です。
グリーン参る
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1980年代前半製作 ファイティングシール製 エラスティックスリッポン
1980年代前半製作のファイティングシール(アザラシ)製のエラスティックスリッポンです。ラストは幅広スクエアトゥの50です。ウィズEですがあまり細く見えません。インソックはロンドン、ニューヨーク、パリの三都市です。6枚目の側面画像で分かりますが、チャーチには珍しい細かなパンチングが見られます。荒々しい革の皺とのミスマッチがおもしろいですね。 入手直後はコバが色落ちしており(画像8)締まりがありませんでしたが、コバインキで修正しました。いくぶん精悍になったような気がします。
グリーン参る