『新車年鑑1988年版』より
こんにちは。 ついに訪れた国鉄の終焉とJRの誕生。いわゆるジョイフルトレイン以外にも、地域密着形車両と言える新型車両、更には青函トンネルや瀬戸大橋の開通に備えた車両の登場も見られ、ますます賑やかです。また、小田急の“Hi-SE”は、この後の新型特急車両ブームの嚆矢と言える存在になりました。 ※表紙写真形式雑感 ① #会津鉄道AT100形 気動車 地域密着路線の利を生かし、25‰の急勾配という厳しい走行条件や降雪・寒冷の気候に対応出来るような構造とし、ワンマン運転機器も装備している。車内はセミクロスシートであるが、冬季にスキー用具置場を設けられるよう、ロングシート部分が脱着可能な構造になっているのもポイント。 ② #小田急10000形 電車 3100形・7000形の両形式で確立した前面展望と11両連接構造のスタイルを継承した上、車体外部塗色の大幅な変更と一般客室へのハイデッカー構造の採用により、“ロマンスカー”に新風を吹き込んだ。特にこの車体塗色は、在来の特急用車両や箱根登山鉄道の車両にも波及した。 ③JR西日本 #213系 電車 本四備讃線(瀬戸大橋線)の開業を機に、地方都市圏において短編成で使用出来る車両として設計・製作された車両で、車体外観や走行機器類等、211系電車をもとにしている。新幹線へのアクセス輸送を担う観点から、車内には転換式クロスシートを採用している。 ④JR東日本欧風電車「 #パノラマ・エクスプレス・アルプス 」 受持ち局の事情から電車によるジョイフルトレインとなったが、前面展望構造としたことが大きな特徴。車両の性質上、団体列車としての使用が中心となることから、前面展望席は定員外のフリースペースとなっている。スキー用具の収納庫や更衣室として使用可能な荷物置場も備えられている。 ⑤JR九州欧風客車「 #パノラマライナー・サザンクロス 」 各地でジョイフルトレインの内容が充実していく中、九州地区用として民営化後を見据えた外観・内容を備えて登場した。他のジョイフルトレインにも見られる編成前後の展望室は、床面と共に屋根高さを可能なまで上げ、大形の窓ガラスと合わせて眺望性に配慮されたものとなった。 #図書室 #鉄道ピクトリアル #新車年鑑
sat-2019
2020/12/08このころの時代は、今と比べ物にならないくらい新車ラッシュで、毎月鉄道雑誌が出るたびにワクワクしていた時代でした。
小田急HiSEや国鉄→JR東のパノラマエクスプレスアルプスは、特に思い出深い車両です。
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Shijo Electric Railway(四条電気鉄道)
2020/12/10 - 編集済みコメントありがとうございます。
1980年代半ばから1990年代初頭の時期は、まず1950年代から1960年代にかけて登場した車両が何らかの手を打たないとならない時期になったこと。ここに国鉄の貨物輸送改革であったり分割・民営化であったりといった大きな変化が加わり、世の中も空前の好景気に向かっていくという流れがあったことで、新車のデビューに対してこれ以上ない追い風の吹いていた時期だったように思います。
小田急のHiSEと「パノラマ・エクスプレス・アルプス」は、そのような新車ラッシュの時代の到来を告げるような存在感がありましたね。
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