退屈ですネ/都会の村人

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1972年発売。70年代関西系フォークですね。のちに五つの赤い風船'75にも参加するSSW金森幸介のグループです。B面の「窓をあけよう」は西岡たかしの作です。

金森作の表題「退屈ですネ」歌詞だけ見ると気が滅入りそうですが、曲を聴いてみると不思議なほっこり感があってあまり暗くならない。
編曲はエイプリルフール、フードブレインetcのメンバーでその後岡林や吉田拓郎のバックも務める柳田ヒロ。親しみやすいメロディに乗せて、若さゆえの焦燥感と息苦しさを絞り出すように歌う金森の歌に、優しく寄り添うような暖かみのあるナイスアレンジです。フォークギターのアンサンブルに絡むマンドリンが効いてますね。
サビの『だからと言ってェ〜』のとこなんか妙にキャッチーで思わず口ずさんでしまいます。

一転、B面の「窓をあけよう」は希望にあふれた軽やかなカントリーソング。これから待ち受ける新しい世界への期待と、踏み出す前の不安がない混ぜになった心の昂り。
2番からはスティールギター、ラスサビでホーンも加わって駆け上がっていく高揚感が素晴らしい。

しかし都会の村人ってグループ名いいですね。この名前とジャケの面構えを見てジャケ買いしました。やっぱり若者には地べたが似合うなあ。

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