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- 12F 天文地文学展示室_月の部屋
- 昼夜の解示@明治の天文掛図
昼夜の解示@明治の天文掛図
二十世紀の初めごろに描かれた、明るい昼と暗い夜とがなぜ生じるのかを科学的に説明するための図。
明治期のこの手の図版で地球上の陸地の形が描かれているものは割と少なく、たいていは經緯線を引っ張っただけののっぺらな球になっている。太陽が子どもが描いた絵みたい、とか日本周辺がやたらとひょろ長い、とか九州やルソン島が小さ過ぎ、とかマリアナ諸島辺りに無駄に島がある、とかツッコミどころ満載ではあるが、地球や月の影に半影と本影とがきちんと表現されているし、地形図も全体としてはまずまず精確に描けている方といえるのではないかしらん。ちなみに、当時南極大陸はまだごく一部の海岸線しか知られていなかった上、この図にはあってもなくても別段問題はないこともあって、全く省略されている。
なお出典資料については、当研Q所「架蔵資料目録」ブログにて紹介している。
http://lab-4-retroimage-jp.seesaa.net/article/456711483.html