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Die Krupps “The Machineries Of Joy (Part I & Part II)”
独逸の鋼鉄王Die Kruppsの遍歴を少し書いておきます。Die KruppsがThe Krupps名義で英国進出した1985年のアルバム”Enter The Arena”で、バンドは一旦活動停止となります。その後、1980年代半ばから、Jürgen Englerは、自身のレーベルAtom-Hを運営し始め、そのレーベルでは主にスラッシュ・メタルやハードコア・パンクを扱っており、そのようなバンドに加わって、Englerも歌っており、その経験が、1990年代のDie Kruppsの音楽性に影響しています。一方、Ralf Dörperは、1989年に、英国のEBMバンドNitzer Ebbとコラボして、Die Kruppsの古い曲を新ヴァージョンとしてリメイクし始めます。それが、本作品でもある”The Machineries Of Joy”で、元曲は、1980年代初頭にEnglerと共作した”Wahre Arbeit, Wahre Lohn”です。この新ヴァージョンは、ビルボードのレコードチャートを席巻し、EnglerとDörperが前面に立ってDie Kruppsの復活・再評価に繋がります。同年、Die Kruppsは、Nitzer Ebbとのコラボを通して、欧州にEBMを広く流布するキーバンドになります。そうして、1992年になると、ヘビメタからの影響をより強く受けるようになり、そのようなギタリストを起用し始めます。そうして、出来たアルバムが”I”であり、EP”Tribute To Metallica”で、後者は特にMetallicaのカバー曲で構成されています。このメタルとEBMの融合は、よりインダストリアル感を増し、この領域のパイオニアになります。その後、Deep Purpleの”Machine Head”に影響を受けたアルバム”II - The Final Option”を1993年に、更により実験的になったアルバム”III - Odyssey Of The Mind”を1995年に、更に更に、よりヘビーなグルーヴメタルの影響を受けたアルバム”Paradise Now (非公式には”IV”とも呼ばれています)”を1997年にリリースし、一旦、バンドは解散します。続きはまた、次の機会に。 それで、この”The Machineries Of Joy”は色んなミックスやリミックスがあって同じようなジャケて違ったりとかありますので、購入の際は、よく確認して下さい。それで、この”The Machineries Of Joy”シリーズでは、勿論、共作のEnglerとDörperはプロデュース等には関わっていますが、Rüdiger Esch (B)やVoや演奏でもNitzer Ebbも参加しています。そして、Die Krupps側のミックスでは、Düsseldorfで、エンジニアにPeter Krickを起用して、Nitzer Ebb側のミックスでは、Londonで、エンジニアにPaul Kendallを起用して行っています。と言う訳で、A面がDie Krupps側、B面がNitzer Ebb側と思ってもらって良いと思います。それでは、彼等の復活の起点となった本作品の各曲を紹介していきましょう。 ★A “The Machineries Of Joy (Wahre Arbeit Mix)” (6:10)は、大胆な打ち込みに、たっぷりのシンセとEnglerのセクシーにして力強いVoからなるヴァージョンに仕上がっています。 ★B1 “The Machineries Of Joy (True Work Mix)” (6:08)は、仰々しいシンセのイントロと、シュタロファンののイントロから雪崩れ込むヴァージョンで、やはりシーケンスは使っていますが、EnglerのVoはより汗っぽい感じになっています。間奏でのシンセのリフとシュタロファンの絡みが聴き処です! ★B2 “The Machineries Of Joy (Machines)”では、最初とサビで、サンプリングされたEnglerのVoが使われ、太いシーケンスだけで進むヴァージョンで、打楽器やドラムマシンは使われていません。 中々、面白い企画だと思います。単なるリメイクだけではなくて、Nitzer Ebbとのコラボで、古い曲をブラッシュアップすることで、曲そのものが生き返りますね。ある意味、このようなEBM的曲調が、Die Kruppsそのものと思われているかもしれませんね。その前後にもDie Kruppsの音楽は多様にありますから。それにしても、Dörperの才能が開花した企画だと思います。今回は、ここら辺の企画モノを連続で紹介していきますので、続きも要チェックです! A “The Machineries Of Joy (Wahre Arbeit Mix)” https://youtu.be/K0-2flWS8eY?si=efNEus1VXDh6R1V6 B1 “The Machineries Of Joy (True Work Mix)” https://youtu.be/JJwu0FTtGOI?si=TIkq4y7QZR0OmdPd [オマケ:“The Machineries Of Joy (MV)”] https://youtu.be/a7ElWK_Tgmg?si=VYC1yP8H0x6dZmJF #DieKrupps #TheMachineriesOfJoy #Mute #BCMRecords #EBM #ElectronicBodyMusic #Remake #Remix #WahrArbeitWahrLon #Collaboration #1989年 #第二期DieKrupps #再評価 #JürgenEngler #RalfDörper #RüdgerEsch #NitzerEbb #WahrArbeitMix #TrueWorkMix #Machines
Electronic Body Music Mute 500円Dr K2
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Andreas Dorau “Das Telefon Sagt Du“
お久しぶりのAndreas Dorauです。今回は、1995年に独UrbanよりCDで、同じく独ElektroMotorより12インチ・マキシ・シングルとしてリリースされた作品”Das Telefon Sagt Du (ダス・テレフォン・ザクト・ドゥ)”の1997年リリースの仏盤を紹介したいと思います。この頃のAndreas Dorauと言うと、アルバムでは1994年作の”Neu!”と1997年作の”70 Minuten Musik Ungeklärter Herkunft”の間の期間で、クラブ・カルチャーに近づいていた立ち位置の為か、アルバムからのシングルカットやリミックス盤が山のように出ていた時期であるらしいです。本作品もアルバム”Neu!”に収録されている元曲”Das Telefon Sagt Du”のExpanded VersionがA面に、またそのRemix VersionがB面に収められたクラブ仕様の12インチ・マキシ・シングルとなっています。A面には、Andreas Dorauの他、Inga Humpe, Tommi Eckartが参加した曲であり、B面は、Milk Inkによるリミックス曲となっています。因みに、1995年にElektroMotorからのCDシングルには、”Das Telefon Sagt Du”のRadio Version, Video Version, Deep Thought Mixに加えて、”Von Siemens Nach Telefunken”(これは未発表曲?)も収録された別内容/別ジャケになっており、同年のUrbanからのCDシングル”Das Telefon Sagt Du (Remix)”では、元曲”Das Telefon Sagt Du”のPerplexer Remix, Star Wash Remix, Mike Ink. Remix, Sensorama Remix, Daniel Klein Remixの5曲が収められており、また、同年にElektroMotorリリースの12インチ・マキシ・シングル”Das Telefon Sagt Du (Remixe)”には、更に、Original Video Cutも収録されています。何か、こう言うのって、一粒で何度も美味しい感じがしますが、何だか他人の褌で何度も相撲を取るみたいで、個人的には余り好きなやり方/売り方ではないですね。それで、本作品でリミックスを行っているMilk Inkとは、1990年代半ばに結成されたベルギーのダンス・ユニットで、ハウスのプロデューサー3人Regi Penxten, Filip Vandueren, Ivo Donckersから成り、時に、Karine Boelaertsがヴォーカルで加わるらしいです。元々は、Milk Incorporatedと名乗っていましたが、最終的にはMilk Inc.となっており、ベルギーで大人気のグループです。と言う、前知識を頭に入れておいて、本作品の各面を紹介していきましょう。 ★A “Das Telefon Sagt Du (Extended Mix)” (5:30)は、キックの重さとかハイハットの刻みがハウスっぽいんですが、DorauのVoやバックのシンセの軽さは、紛うこと無きDorau節を貫いており、ダンス・ミュージックっぽくありながら、「何となく「永遠の少年」的香りを感じることの出来るポップ・ミュージックでもあります。バックコーラスはInga Humpeでしようか。 ★B “Das Telefon Sagt Ab” (6:21)は、当たり前ですが、全く異なるミックスで、リズミックなシンセのミニマルなリフに、重い四つ打ちキックがバックで、そこにDorauの”Das Telefon Sagt Du”と言うVo部分の英詞のサンプリングが適宜挿入される完全にハウスな曲にリミックスされています。 クラブ事情には疎いので、B面がハウスなのか?テクノなのか?も良く分からないのですが、元曲自体が割とハウス寄りの曲なので、A面はすんなり聴けます。一方、B面は、部屋ではなく、フロアで踊る為の機能的な音楽となっています。YouTubeをディグると色んなリミックス・ヴァージョンが出てくるので、好きな方はどんどん掘ってみて下さい!Go to Floor ! Let’s Dance! A “Das Telefon Sagt Du (Extended Mix)” (5:30) https://youtu.be/jLO5POvZos8?si=TSYhIeG5Ue5NTR4V B “Das Telefon Sagt Ab” (6:21) https://youtu.be/55Ex8gkj31A?si=HBEhNo5DQ_SxnTzM #AndreasDorau #DasTelefonSagtDu #DasTelefonSagtAb #PanicRecords #FrenchLabel #1997年 #Urban #CD #ElektroMotor #12-inchMaxiSingle #GermanLabels #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #ElectroPop #Remix #Techno #ClubCulture #ExtendedVersion #MilkInkMix #BelgianDanceGroup #Album #Neu! #SingleCut #IngaHumpe #TommiEckart
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Electro Pop Panic Records (Urban / ElektroMotor) ¥1700Dr K2
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Die Haut “Der Karibische Western”
私が、このバンドを知ったのは、親友の(故)K合くんが、このマキシ・シングルを買って、聴かせてくれたからで、一発で気に入ったものの、購入する機会を失して、漸く、40年余りの時を経て入手しました。ただ、その後、1990年代に一度、Die Haut (ディー・ハウト;「皮膚」の意)のCD”Head On”も聴いてみたのですが、このマキシ・シングル程の衝撃は無かったです。 それはさておき、先ず、Die Hautのバイオグラフィーを少し書いておきます。Die Hautは、1982年に、独ベルリンで、Martin Peter (G), Remo Park (G), Christoph Dreher (B), Thomas Wydler (Drs)によって結成されたインスト・バンドなのですが、彼等のレコーディングやライブでは、誰がしかがVoでゲスト参加するようになります(今までにNick Cave, Kid Congo Powers, Anita Lane, Debbie Harry, Mick Harvey, Jeffrey Lee Pierce, Blixa Bargeld, Lydia Lunch, Alexander Hacke, Arto Lindsay, Kim Gordon, Cristina Martinez, Laurie Tomin, Alan Vega, Louisa Bradshaw, Danielle de Picciottoがゲスト参加しています)。また、メンバーも解散するまでに代わっており、唯一、Christoph Dreherだけがオリジナル・メンバーとして残っています。一方で、彼は作家/監督/映像作家としても活動しています。1985年に、 Dreherは、Remo Parkと袂を分かち、Die Hautを継続していきます。1985年には、Einstrützende NeubautenのメンバーとなるJochen Arbeitが、その後、Rudolph Moserも、Die Hautに加入しますが、1997年にバンドは、アルバム”Spring”を出して正式に解散しています。因みに、その翌年、このアルバムのリミックス・アルバム”Springer”が出ています。 それでは、本作品”Der Karibische Western (デァ・カリビッシェ・ヴェシュテルン)についてですが、メンバーは、Martin Peter (G), Remo Park (G), Christoph Dreher (B), Thomas Wydler (Drs)で、何と!録音は、英国This HeatのスタジオCold Storageで、エンジニアとミックスダウンは、Charles Bullenがやっています。そして、今回、A面には、ゲストVoとして、Stella Rocoなる女性がクレジットされていますが、実は、これ、Lydia Lunchのことなんです。それで、Die Hautは、結成した1982年に自費出版で、セルフタイトルのLPを出しており、同年には、本作品を通好みの独レーベルZensor(ツェンゾー)からファースト・シングルとして、12インチのミニアルバムをデビューアルバムとして大手Monogramから出しています。そう言う意味では、結構ラッキーな出だしだったと思います。と言う訳で、本作品の各3曲をそれぞれご紹介していきたいと思います。 ★A “Der Karibische Western” (5:25)は、怪しげなビートで始まり、Gが入ってくると、タイトル/ジャケ通り、マカロニ・ウェスタンをサーフで演奏している曲で、メチャクチャカッコ良いです。中盤にStella Roco (Lydia Lunchとすぐ分かる声質)によるハスキーなVoが入ってきますが、その後のアレンジもイカしています。この曲は何度もリピしてしまいます! ★B1 “Virginia” (2:16)は、つんのめるようなアップテンポのリズム隊に、2本のGによるNo Wave的なタメのあるフレーズが絡むインスト曲で、中々イケます。 ★B2 “Die Faulen Hunde Von Tijuana” (4:04)は、ダルでスローなリズムに合わせて、ポツポツとBやGが爪弾かれる、何とも寒々しいインスト曲で、バックには、「風のひゅうひゅうした音」が流れていますが、これはNick Caveによるものだそうです。 個人的には、何度もテープとかで聴いてきたA面のタイトル曲がもうカッコ良過ぎて、ツボってしまって、泣きそうです。しかしながら、改めて聴くと、結構、BとかDrsのボトムの音がしっかりしているのを感じました。また、B面の2曲もそれぞれ味があって、その粋な音楽に感動しました。B2のTijuana (ティファナ)とは米とメキシコの国境にあるメキシコ側の街で、昔からコカインや麻薬の密輸で有名で、B2では、麻薬とかで働く気も起きないような怠惰な日常を曲にしたのだと想像します。後、彼等の容姿がいつも崩したスーツ姿で、如何にもスタリッシュなワルな所も高得点です。それにしても、このマキシ・シングルの出来は格別ですので、皆さんも是非聴いてみて下さい!大推薦です!! A “Der Karibische Western” (5:25) https://youtu.be/PDahD0RR3-0?si=CpJsZE4jj-h2N1u0 B1 “Virginia” (2:16) https://youtu.be/FW1M5rF46PA?si=YjtKyuP1oCjpTAVt B2 “Die Faulen Hunde Von Tijuana” (4:04) https://youtu.be/1hv08yco5V4?si=A_yOOoHsjLZOFYAC [オマケ: 1982年7月2日ケルンでのライブ] https://youtu.be/Lva0-GHt_4E?si=NgbRM8E9NUDTyeez #DieHaut #DerKaribischeWestern #Zensor #12-inchMaxiSingle #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #Instrumental #Surf #Western #NoWave #Recording #ColdStorage #Engineer #CharlesBullen #Virginia #DieFaulenHundeVonTijuana #MartinPeter #RemoPark #ChristophDreher #ThomasWydler #GuestVocal #StellaRoco #LydiaLunch #NickCave
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Instrumental / Surf Zensor £27.98Dr K2
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Markus Oehlen “Beer Is Enough”
Markus Oehlen (マルクス・エーレン)と聞いて、直ぐに反応できる人はいますか? 多分、相当のNeue Deutsche Welle (German New Wave)マニアなリスナーさんだと思います。Markus Oehlenは、NDW初期にパンクバンドCharley’s GirlやMittagspause (ミッタークスパウゼ)のドラマーで、後にはFehlfarben (フェルファルベン)等にも在籍していたアーティストです。まぁここら辺のことは今までにも触れてきたので、今回はMarkus Oehlenについて、もう少し深掘りしてバイオグラフィーを書いておきます。 Markus Oehlenは、1956年に独Krefeldて生まれ、父親Adolf Oehlenはグラフィック・デザイナー兼漫画家で、兄弟にAlbert Oehlenもいます。1971年〜1973年に、彼は、製図技師の見習いをしており、1976年〜1982年で、Düsseldorf芸術アカデミーで、Alfonso Hüppi (アルフォンソ・ヒュッピ; スイス生まれのグラフィック・アーティスト兼彫刻家)に師事しています。その頃に、Markus Oehlenは、有名なクラブRatingen Hof (ラティンガー・ホフ)に出入りし始めて、1977年に、 画家/インスタレーション・アーティスト/パフォーマンス・アーティスト/彫刻家/写真家のMartin Kippenberger (マルティン・キッペンバッカー)と出会い、後に、彼は、Oehlen兄弟とJörg Immendorff, Werner Büttner, A.R. Penckとで、1984年にZickZackより、アヴァン・ブルース・アルバム”Die Rache Der Erinnerung (ディー・ラヒェ・デル・”エリナーランク)“を出しています。そうして、先述のクラブに出入りしていたことで、Markus Oehlenは、パンクバンドCharley’s Girl やMittagspauseにドラマーとして加入し、その後に、Fehlfarbenにもドラムで参加することになります。また、彼はそれらの有名なバンド以外にも、Michael Ruff (Vo, Vln, G), Diedrich Diederichsen (Vo, Kbd, B, G, Drs), Chris Lunch (Vo, B, Drs, Back-Vo), Jörg Gülden (G, Back-Vo), Markus Oehlen (G, Drs, Kbd, Back-Vo)から成るFlying Klassenfeind (フライング・クラッセンファイント)で、セルフ・タイトルの12インチEPを1982年にLine Recordsより、Peter Hein (Vo, B), Gabi Delgado Lopez (Vo, Others), Jürgen Engler (G, B, Vo), Marcus Oehlen (Drs)から成るDeutschland Terzett (ドイチュランド・テルツェット)では、 O.R.A.V.s (Liedermachos)とのスプリット・アルバムを1981年にZickZackより出しており、更に、兄弟のAlbert OehlenとのデュオVan Oehlen (フォン・エーレン)でも2000年代にCDを2枚出しています。また、彼は、例のクラブRatingen HofでDJとしても働いており、1970年代英国バンドMedicine Headの曲”One & One Is One”のカバーで、1984年に、Hamburgのビデオ・マガジンFür a Handful of D-Marksに参加しています。2018年には、Ludwig Wien近代美術館の展覧会”Double Life”に参加し、彼のMVが展示されています。また、彼は、画家のWerner Büttner (ヴェルナー・ビュットナー)と出会ったことで、Albert OehlenやHeiner Goebbels, Detlef Diederichsen達と共に、Nachdenkliche Wehrpflichtige / LSDAP/AO / Vielleichtors / Männer In Nassen Kleidernと言う色んな出っち上げバンドで、2枚組アルバム“Kirche der Ununterschiedlichkeit (キルヒェ・デア・ウンウンターシィードリッヒカイト)”を1983年にZickZackから出しており、Oehlen自身(G, B, Kbd, Drs, Perc)は、Günther Tuzina (Sax), Berthold Locke (G, B)のトリオVielleichtors (フィーライヒトールズ)として参加しています。その一方で、1981年には、独Rundschau (ルンドシャウ)で展覧会を開催し、更に1984年には、Düsseldorfで開催されたFrom Here - Two Months of New German Art展に代表として選ばれて参加しています。1987年にはBerlin芸術賞を受賞、その後、1993年にはNew York近代美術館で、 Georg Herold (ゲオルグ・ヘロルト)と共にに展覧会Project 39を開催しており、2002年からはMünchen美術アカデミーで教授として教鞭を取っています。2017年以降、Markus Oehlenは、München北部で、建築家Westner Schührer Zöhrer (ヴェストナー・シューラー・ツァーラー)が作ったスタジオで働いており、この家は、2019年には、バウヴェルト賞とバイエルン州 BDA賞を受賞しています。 以上が、Markus Oehlenの略歴ですが、そんな芸術肌の彼は、1985年にソロ・マキシ・シングルをWhat’s So Funny About..から出しており、それが本作品“Beer Is Enough”c/w” Gut Und Böse”です。謝辞に、Holger Hillerや、KosmonautentraumやDer Moderne ManのZiggy XYことMichael Jarick及びU. Gabrielがあることから、多分ヘルプで参加したいるのだとおもいます。それで、このマキシ・シングルは当時はそこそこヒットしたようです。それては、各曲を紹介していきましょう。 ★A1 “Beer Is Enough” (4:25)では、重くタイトで延々と続くDrsと共に、最初はタイトルを歌う腑抜けた合唱が始まりますが、その後は、シーケンスやサンプリングされたGなんかが目まぐるしく乗ってきます。また途中にはフランジャーGでのノイジーな演奏も聴け、最後はやつぱり腑抜けた合唱で締めますが、曲自体は、インダストリアル・ロックっぽいです。 ★B1 “Gut Und Böse” (4:05)は、フランジャーを掛けたリズムマシンから下品な笑い声、そして、やはりサンプリングされたレコードや会話なんかの音とタイトな生ドラムの合奏が前半で、後半は、突如、静謐なフルートの響きになったかと思ったら、ディストーションGやらバイオリンの合奏等の音やらがコラージュされていきます。このコラージュ曲がカラっとした仕上がりなのに重厚なのは、如何にも独逸らしいです。 多分、Holger Hiller等がサンプリングに関してはヘルプしているのだとは思いますが、意外にもA面がインダストリアル・ロックな出来で、びっくりしました。ただMinistryみたいにシリアスにならない所がNDW的ですね、またB面もやはりサンプラーを駆使したコラージュ曲でしたが、まさか、ドラマーのMarkus Oehlenがノンビートのコラージュとはまたまた驚かされました。こう言う遊び心のあ音楽が、如何にもNDW的なんだと改めて感じた次第です。それと、12インチで45RPMなので、音的にも迫力があります。もし、見つけたら、即買いですね! https://youtu.be/IG1OgpsiLjo?si=rLjnyAcVRpcx81ea #MarkusOehlen #BeerIsEnough #GutUndBöse #What’sSoFunnyAbout.. #12-inchMaxiSingle #SoloSingle #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #Minimal #Experimental #Electro #Drums #Sampling #Collage #Mittagspause #Fehlfarben #FlyingKlassenfeind #DeutschlandTerzett #MartinKippenberger #DieRacheDerErinnerung #VanOehlen #RatingenHof #DJ #WernerBüttner #KircheDerUnunterschiedlichkeit #Vielleichtors #NachdenklicheWehrpflichtige #LSDAP/AO #MännerInNassenKleidern #FürAHandfulOfDMarks #MusicVideo #LudwigWien近代美術館 #展覧会 #DoubleLife #FromHere-TwoMonthsOfNewGermanArt展 #Berlin芸術賞 #展覧会Project 39 #München美術アカデミー #教授 #WestnerSchührerZöhre #バウヴェルト賞 #バイエルン州BDA賞 #HolgerHiller #ZiggyXY #U.Gabriel
Neue Deutsche Welle (German New Wave) New Wave What's So Funny About.. 3980円Dr K2
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Die Krupps “Wahre Arbeit- Wahrer Lohn”
これまた、久しぶりにDie Kruppsの12インチ・マキシ・シングルですね。意外と、私は持ってなかったので、購入しました。しかも、Die Kruppsがエレクトロニクスを取り込んだ最初期の名作「真の労働・真の報酬」なんです。それで、これはクラブ用なのか、45回転で同曲異録音がA面とB面(こちらは題名が”Lohn/Arbeit”になっています)に入っています。この時のメンバーは、Jürgen Engler (Vo, Stahlofon), Bernward Malaka(B), Ralf Dörfer (Synth), Ralph Albertini (Perc)となっており、Male時代からの盟友Bernward Malakaや、後にDie Kruppsの頭脳ともなり、更にPropagandaも結成することになるRalf Dörferも加わっています。この時期は、前作”Stahlwerksynfonie”のスローで単調なリズムにフリーキーな上物やStahlofon/メタパーが乗ると言う大名作から、1982年にリリースされたアルバム”Volle Kraft Voraus!”のドラムマシンとシーケンサーを中心にしたシンセ・ポップとも言える曲調の間に出された、一種の「混迷期」のシングルなので、彼等自身にも音楽性の迷走があったかもしれません。しかし、結果的には、この時期の代表曲を生み出したと言えるでしょう。と言うことも踏まえて、各曲を紹介していきましょう(Die Kruppsのバイオグラフィーについては以前の投稿或いはLabの「私的Neue Deutsche Welle」をご参照下さい)。 ★A “Wahre Arbeit - Wahrer Lohn” (5:31)は、シンプルな2コードのシーケンスとドラムマシンのような生Drsの反復に、EnglerのVoとStahlofon (Engler自作のメタパー)が大々的フィーチャーされた曲で、他のセルフ・コンピレーションでも、こちらのヴァージョンが収録されています。この時期の代表曲ですね。 ★B “Lohn / Arbeit” (11:30)は、A面と同じシーケンスを用いながらも、生DrsとMalakaのベースも大々的にフィーチャーされており、途中、Drs&Stahlofonソロになったり、ダブ処理されたStahlofonだったりと、「反復」と「崩し」がせめぎ合う長尺のヴァージョンとなっています。特にDrs音の録音仕方やアレンジに特徴があります。 正直、B面のヴァージョンには恐れ入りました!勿論、A面のヴァージョンも名曲なのですが、B面はかなり思い切った実験性に挑んでいて、単にこの曲/Die KruppsをEBMの開祖とするのではなく、「人力EBM」或いはEnglerは肉体性をマシンに打ち込む「実験性」をB面に封じ込めたのではないかとも思え、 正しく「トランス・ミュージック」です。 しかしながら、A面でのEnglerのパーカッションのテクは相当上手いですので、それだけでも聴く価値があると思います! A “Wahre Arbeit - Wahrer Lohn” (5:31) https://youtu.be/6hF7NQ7YKqg?si=PziSWjGytvu70SiS B “Lohn / Arbeit” (11:30) https://youtu.be/nD_IFZ7hBwU?si=PePZZxqF_bieT4HE #DieKrupps #WahreArbeit-WahrerLohn #Lohn/Arbeit #ZickZack #First12-inchMaxi-Single #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #Electro #EBM #Stahlofon #MetalPercussions #Sequencer #Dub #Drums #Trance #JürgenEngler #BerwardMalaka #RalfDörfer #RalphAlbertini
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Electro Body Music Zick Zack 不明Dr K2
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Andy Giorgbino & Prince Trust, Shanghai’s Guts, Blue Stories, The Honx “Elbground vol. 2”
何故、私がこのレコードを買ったかと言うと、多分、Andy Giorbinoの名前を見つけたことと独逸語表記のクレジットが裏ジャケにあったからだと思います。買ってから、余り聴いた記憶がないので、今回、聴き直しながら、ご紹介出来ればと思います。 ◉先ずは、The HONKSですが、ハンブルクのグラム・パンク・バンドで、メンバーは、Bacardi Honk (G,Vo), Mad Mike Honk (B, Vo), Marky Honk (Drs, Vo)から成り、アルバム1枚、シングル1枚を出しています。まるでRamonesみたいですね。マネージャーはBarbara Wetzerが担当しており、収録曲” What We Want”は、1989年6月16日にWhite Noiseスタジオで録音され、同年6月28日にミックスダウンされています。 ◉次は、Andy Giorbino & Prince Trustで、Andy Giorbino (G, Vo)自身はハンブルク出身で、他のメンバーは、Marco Hubethal (B, Vo), Manuela Rickerts (G, Vo), Thomas König (Drs, Vo)で、恐らくハンブルクだと思います(明確な記載は無い)。また、この組合せでのアルバム制作もシングル制作も無いです。マネージャーはZickZackのAlfred Hilsbergが担当しており、収録曲”Gasoline (Waterversion)”は、1989年5月24日に録音され、同年5月25日にミックスダウンされています。 ◉3番手は、ハンブルクのShanghai'd Gutsで、グラム・パンク・バンドで、メンバーは、Stevie S. Guts (Vo), Axl S. Guts (G, Vo), Ray Miller (G, Vo), Axel (B, Vo), Marcel Z (Drs)から成り、3枚のアルバムを出しています。マネージャーはGerd Krombholzが担当しており、収録曲”On The Road”は、1989年6月24-25日に録音され、同年6月9日にミックスダウンされています。 ◉そして、最後は、Blue Storieで、メンバーは、Helge Reich (B, Vo, G), Matthias Rumöller (G, Vo, B), Thomas Soltau (Drs, Vo)から成り、2枚のアルバムと1枚のシングルを出しています。マネージャーはいなくて、自分達でやっていいます。収録曲” Like A Gun”は、1989年5月30-31日にJörn Fischerスタジオで録音され、その日の内にマックスダウンまで終わらせています。 これらのデータを見ていると、皆、1989年に録音されており、NDWとしてはもう終焉していた可能性も高いので、これらの音楽やバンド自身をNDWと関係付けるのはちょっと無理があるかもしれませんね。まあ、そんなことも含めて、各曲を紹介出来ればと思います。因みに、このマキシ・シングルは、ハンブルクのG. Pfanzスタジオでマスタリングされています。 ◼️Linkes Ufer ★A1 The HONX “What We Want” (2:25)は、ギラついたGがカッコ良いグラム・ロック風の曲で、Voも含めて、全員で歌ってますが、個人的には、やはりピーンとはきませんでした。 ★A2 Andy Giorbino & Prince Trust “Gasoline (Waterversion)” (3:50)は、リズムマシンの導入とKbdの大々的に導入したロックで、流石はAndy Giorbinoが作詞作曲した曲だと思いました。ヘタすれば、MTVで流れていてもおかしくない程のポップネスを感じますね。 ◼️Rechtes Ufer ★B1 Shanghai'd Guts “On The Road” (3:30)は、英国パンク初期の頃のパンクロックみたいな感じの曲で、確かにカッコ良いんですが、全員でのシンガロングにも新しさを余り感じないですね。英詞だし。 ★B2 Blue Stories “Like A Gun” (4:04)は、ワウを掛けたGが特徴の1960年代の米国ロック、或いはやはり1970年代後期の英国パンクの影響をモロうけているような曲で、確かにカッコ良いんですが、それだけと言う感じです。 と言う訳で、個人的には、A2のように強い癖があったりしないと、この1バンド1曲と言うコンピレーション・マキシシングルでは、中々浮かび上がらないのではは?と心配してしまいました。まあ聴いている分にはカッコ良くて良いんですか、、、。 [本作品はYouTubeには上がっていなかったので、同時期の他の曲を貼っておきます] A1 The HONX “We Like It Simply” https://youtu.be/Gv56IccwL30?si=P65_qKefX0dp0uuu A2 Andy Giorbino ”Weiblichkeit https://youtu.be/3cX5XRrFKsE?si=gLnx6lb8WtWE1YIX B1 Shanghai'd Guts “Hearts Turned To Stone” https://youtu.be/CvE--XIkEGA?si=K9JcaBDruQXt8g5qe #VariousArtists #ElbgroundRecords #TheHonx #AndyGiorbino&PrinceTrust #Shanghai’Gut #BlueStories #GermanPunk #Postpunk #Gram-Punk #PostNeueDeutscheWelle #1989年 #PreviouslyUnreleasedTracks
Neue Deutsche Welle (German New Wave) Elbground Records 不明Dr K2
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Bergtraum “Almenrausch”
今となっては、これも謎物件。小柳カヲル氏の「クラウトロック大全」で調べてみると、このデュオ、Palais SchaumburgのRalf Hertwig (ラルフ・ヘルトヴック)と元Der Moderne ManでKosmonauntentraumのZiggy XYことMichael Jarick (ミヒャエル・ヤリック)のデュオですが、本作品がBergtraum (ベルクトラウム)の唯一の作品になっています。パレ・シャンもコスモナウンテントラウムもディー・モダーネ・マンも紹介済みなので、バイオグラフィーはここでは割愛します。本作品は、彼等の3曲入りの12㌅EPで、ややアッパーで、よりキャッチーな曲調で、VoはJarickが担当し、バックトラックをHertwigが担当しているものと思われます。それまでの彼等の音源からすると、随分聴き易くなったなぁと思われますが、それでもバックトラックの録音にはちょい実験的な部分も見出せます。基本的にはドラムとベースを中心にした音楽で、ダンサブルなのですが、ギターなどの上物は最小限になっています。どちらかと言うとシンセのメロディだけがちょっとだけ目立つと言うところでしようか? JarickのVoは勿論独逸語ですが、割とすんなり曲にハマっています.メジャー志向とのことですが、私にはまあこのくらいはまだまだメジャー志向ではないなと言うのが、正直なところです。なので、万人にはお勧めはしませんが、興味のある方は聴いてみて下さい。 A “Almenrausch” (11:04) B1 “Männerfreiheit” (3:14) B2 “Enzian” (3:00) https://youtu.be/rcQqxZ2vcEc?si=fB2h5obdkVxU2Lu9 #Bergtraum #Almenrausch #ZickZack #12-inchMaxiSingle #RalfHertwig #MichaelJarick #ZiggyXY #Ex-PalaisSchaumburg #Ex-Kosmonauntentraum #Ex-DerModerneMan #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #ExperimentalPop
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Experimental Pop Zick Zack 不明Dr K2
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Andreas Dorau und Holger Hiller “Guten Morgen Hose”
これは!ATA TAK、最強の2人、Andreas DorauとHolger Hillerのコラボ作!見つけた!! 地味なジャケだったので、気付かなかったよぉ。今、小柳カヲルさんの「クラウトロック大全」で調べたら、DorauはHillerにギターを習っていたとのこと。ビックリです。じゃあ、これは師弟対決(?: まあ、対決ではないですが)!! 読みにくい独逸語のライナーが裏ジャケにあるのですが、細か過ぎて読めません。どうも、両面とも一種のオペラとか歌劇となっています。配役はJohnnyがAndreas Dorau, Hosenchor(ズボン合唱団)がJochen Liedisch (& Moritz Reichelt, Hagar Groeterr), 人妻LucyがClaudia Kaloff or Erica Kochs, Die Hose (ズボン)がHolger Hiller, Der TeppichがSol Rubioとなっています。A面とB面でやや配役が代わっています。内容は、Johnnyとズボンが人妻Lucyを奪い合うとことで、そのLucy役の女性は近所の掃除のおばさんらしいです。取り敢えず、少々調子っ外れなメインVoはオペラチックに歌うと言うか抑揚を付けて喋ると言うかなんですが、バックの演奏がもう、Hiller丸出しの複雑怪奇或いは荒唐無稽なアレンジで、そこにスパイス的にDorauが味付けしていると言った感じでしょうか? で、出来上がったのが、この”German New Opera”とも言うべき破茶滅茶な歌劇ですね。 確かにストリング・シンセなんかの使い方はまだクラシックのような面もありますが、個々の音は、Hiller的に分断された音をサンプリングして切り貼りしているようです。企画ものかもしれませんが、ほんと面白い内容になっています。7インチシングルもあるみたいですし、ジャケ違いもあるようですが、この一枚、持っていても損はないです。そんな一枚ですね。後、このマキシ・シングルは、蘭で放送された際に、深い哲学的意図があるとして、MVが作製されており、それを観ながら聴くと何となく筋が分かります。 A “Guten Morgen Hose” B “Guten Morgen Hose” https://youtu.be/auH4A9ZHzVw?si=SLszJZ5dY8ilc401 #AndreasDorau #HolgerHiller #GutenMorgenHose #ATATAK #12inchSingle #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #ModernOpera #Avant-Opera #不条理劇
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Experimental ATA TAK 不明。Dr K2
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Matador “Stop! In The Name Of Love”
久々に出ました!Post Punkと言うかNeue Deutsche Welle (NDW)と言うか、Maralia!のメンバーが、新たに組んだバンドが、このMatador (「マタドール」と発音?)です。メンバーはBeate Bartel, Manon P. Duursma, Gudrun Gutの3人、Beate Bartei以外はMaralia!のメンバーでした。彼女らのバイオグラフィーは大体、前回に書きましたので、ここでは省略させて頂きますが、ちょっとだけ補足を。このバンドは、1984年にはプロモ用作品を作製してましたが、実際に活動するのは、確認できる範囲では1987年頃で、ちょっとタイムラグがあります。 それで、本作品ですが、タイトル曲は米国のモータウンサウンドのガールズ・グループThe Supremesの曲のカバーです。また元のカバー曲では、ギターで、Alexander Hacke (Einstrutzende Neubauten)及びBlackyが参加。またリミキサーは、Voov(本名Christian Graupner)のヴァージョン(Oh Oh Boom Mix)とテクノ/EBMバンドKMFDMの創設メンバーでもあり、通称Pigでも知られるRaymond Wattsによるヴァージョン(Garlic Mix)とが収められています。こうなると、Matador云々ではないようにも思えますが、Voovのヴァージョンでは四つ打ちで、丹精なベースラインから成るシークエンスを中心に、Matadorのウィスパー・ヴォーカルをサンプリングなどをまぶした構成になっています。後、Voovサイドには”Sun”のインスト曲も収録されています。一方、Raymond Wattsのヴァージョンでは、リズムは四つ打ちではなく、どちらと言うとドラムマシンのタムを多用したリズム構成で、それに特徴的なヴォーカルのサンプリングやレコードのスクラッチ音などから成る、ややトロピカルな曲に仕上がっています。どちらも面白いので、興味のある方はどうぞ(ダンスミュージックですが)!! A1 “Stop! In The Name Of Love (Oh Oh Boom Mix)” (5:30); Remixed by Voov A2 “Sun (Instrumental Mix)” (4:20); Remixed by Voov B “Stop! In The Name Of Love (Garlic Mix)” (6:50); Remixed by Raymond Watts Matadorによる元曲のカバー。 https://youtu.be/GDk8_IauipE?si=FqkmQWro3Zk-uUWn A2 “Sun (Instrumental Mix)” (4:20); Remixed by Voov https://youtu.be/SCWCV5fMKTw?si=-tNGb4hdEjAApj9Q #Matador #Stop!InTheNameOfLove #Normal #Remixers #Voov #RaymondWatrs #RemixEP #12-inchMaxiSingle #DanceMusic #EBM #OriginalSong #TheSupremes #CoverSong #BeateBartel #ManonP.Duursma #GudrunGut#Guests #AlexanderHacke #Blacky
Neue Deutche Welle (German New Wave) / Dance Music / Remixed NORMAL 不明。Dr K2