生きてるアート、ビョーク。
https://muuseo.com/k-69/items/1705 こんにちは、あゆとみです。 1990年代前半、サンフランシスコ。 当時アートスクールに通っていた私の周囲でビョークの人気はすごかった。 アルバムDebutの時期は、彼女の可愛さがよく女子の間で話題になった。 おとぎの国から抜け出して来た童女のような顔立ちなのに、眉毛、目元、口元は野生の動物のような手なづけられないワイルドさや芯の強さを感じさせる。 シュガーキューブスの時代からその個性的な可愛さは群を抜いていたと思う。 https://www.youtube.com/watch?v=FRd57bm7k24 なんといってもあの声。 聴いた瞬間にすぐに彼女だとわかる、他に類を見ない独特な声。 さらに想像の上をいくファッションセンス。 彼女はどこを取っても前例がない存在だった。 女であるということ以外で、彼女とダブった存在は男女問わず、彼女の前には存在しなかったと思う。何もかにもがユニークだった。 何がどうなったらあの人が生まれるのか。 秘密はアイスランドにあるのか。コミューンで育ったからなのか、なんなのか? 人々は彼女の存在の謎を解きたがった。私もその一人だった。 https://www.youtube.com/watch?v=J1Rd7zrvW7k https://muuseo.com/k-69/items/1706#!page-2 Postには前作よりさらにキャッチーなチューンが詰まっていて、アルバムも大ヒットした。アルバムのヒットによって、世間はさらに彼女に興味を抱いたようだった。 アートスクールでは再び彼女の話に花が咲いた。男の子の多くはビョークの音楽性を褒め、女の子は「ビョーク、すっごいおしゃれで可愛いよね〜Hyperballad最高だよね〜」と盛り上がった。It's Oh So QuietのMVの影響で、「しい〜っ」と口に手を当てていう仕草も流行った。 https://www.youtube.com/watch?v=EnZzE89Qn7w https://www.youtube.com/watch?v=htobTBlCvUU https://muuseo.com/k-69/items/1707 Homogenic。 一番好きなアルバムが登場した。 曲一つ一つもさることながら、アルバムを通してのストーリー性があって、世界観に引き込まれた。 彼女のアーティスト性が開花したアルバムだと思う。 このアルバムによって、周囲のビョークファンはさらに彼女に心酔した。 ビョークの全てが好きすぎて、期末試験に3メートル四方のHomogenicのアルバムジャケットをキャンバスに描いて提出した男の子もいた。 https://www.youtube.com/watch?v=mZEWtivQTTg ビョークの野外コンサートに親友カップルと行ったことがある。 涼しめの夏の日の夕方。ベイブリッジの見える海辺の埠頭で、海風が吹いていた。 私たちの前にはゲイの男の子がいて、開演前は興奮した口調で、一緒にきた友達にビョーク愛を語っていた。 そうこうしてるうちにビョークが現れた。 "Oh my god!! Oh my god!!!" 男の子は大興奮で細い体いっぱいに飛び跳ねた。私たちの心も一緒に飛び跳ねた。 やがてビョークが歌い出した。 その瞬間、あたりは静まり、彼女の声だけが、あの声だけが響いた。 本物だあ〜〜〜〜 と思った。 ほんまもんだあ〜〜〜 前触れもなく、一筋の涙がつーっと頬を伝い落ちた。自分でびっくりした。 あとで聞いた話だと親友も全く同じ場面で涙が出て、おんなじ感想だったらしい。 想像して見た。 ミュージアムの何もない真っ白な部屋に額がいっぱいぶら下がっている。 時折、ホログラムのビョークが顔を出したり、動いたりするのが見える。時折、歌声も聞こえる。最高の体験アートになりそうだ。 そんなミュージアムがあったらなあ〜 #bjork #Post #Homogenic #Debut #bachelorette #ビョーク #ポスト #ホモジェニック