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『最終戦争伝説 / 山田ミネコ』《朝日ソノラマ・サンコミックス・ストリベリーシリーズ》
『最終戦争(アルマゲドン)伝説』山田ミネコ/作。サンコミックス・ストリベリーシリーズ(朝日ソノラマ)。1982-1985年。ISBN4-257-91708-3,ISBN4-257-91709-1,ISBN4-257-91748-2,ISBN4-257-91790-3,ISBN4-257-91826-8,ISBN4-257-91839-X。
"1981年、生活に倦んでいた応援団団長の高校生・永都は、ある日、少女・春車の力で見も知らぬ異世界に招かれた。そこは日本であり、千二百年ほど未来の最終戦争後の世界であるという。間もなく病死した春車の姉・大車と共に気球に乗った永都は、デーヴァ・ダッタと呼ばれる、女たちに襲われるが、なぜか永都には催眠能力も効かず、二人は難を逃れ、シティトーノ(遠野市)にたどり着いた。…"
長いキャリアの漫画家山田ミネコ先生が、ライフワーク的に書き継いできた幻想SF“最終戦争”シリーズ(画像7.8)の続編的作品です。
“最終戦争”シリーズの最後に明かされた、人類の敵、デーヴァ・ダッタは美しい女たちの姿をしていますが、その実態は死んだ人間の細胞に浸透する原生動物的な生命で、人間の姿で活動する異星生物で、正体を隠しながら、この世界の最終兵器メビウスを作動させ、地殻変動を起こしたため、この世界は現代の地球とはかけ離れた地図となっています。
デーヴァ・ダッタは人間に対しては、強烈な催眠能力を持ち、生命力を吸い取るため、襲われた人間は石のようなミイラとなって死んでいきます。旧“最終戦争”シリーズからの登場人物や、永都、大車、サイボーグやアンドロイド、タイムパトロール、デーヴァ・ダッタとなりながら意思を残している協力者、など多彩な登場人物たちが織り成す大河幻想SFです。朝日ソノラマの雑誌「マンガ少年」の後継誌「Duo」に掲載されました。
少女漫画風の絵柄が、読者を選ぶためか、あまりこの作品が好きという同好の人を見たことがありませんが、ロックグループ・ノヴェラによるイメージアルバムがPart2まで出ていました(1980年代は人気漫画のイメージアルバムが流行っていました)。^^;
https://youtu.be/CaBkHi45_D4
#幻想SFコミック #山田ミネコ #朝日ソノラマ