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Elvis Presley / G.i.Blues: The Cafe Europa Sessions
1960年、2年の兵役を終えたエルヴィスは精力的な活動を再開
オリジナルアルバムELVIS IS BACKを録音後すぐに映画の撮影に入る
それがGI Bluesだ、このセットは映画に際しレコディングされた11曲の全てのテイクと映画にまつわるCMショットが4枚のCDに収録されている
サイズはプラケースCDを2つ並べた昔あったトールボックスとほぼ同じ、表紙にはかなり分厚いハードカバーがあてがわれ表紙裏にそれぞれ2枚ずつのディスクを収納する仕様
表紙のデザインが素晴らしい、踊る様なフォントと配置は映画でのエルヴィスの軽快さを見事に表している。
そして圧巻は100ページに及ぶ膨大な映画の撮影ショットやプロモーショングッズ類、レコーディングデータ等がフルカラーで収められたケース一体式のブックレットだ、これだけで価格以上に価値がある
(現在は品薄で価格がやや高騰、発売時は結構安かった)
GI Bluesはサントラなんだけど実質直前のアルバムELVIS IS BACKの質感に似ており各楽曲の仕上がりも良い
エルヴィスは基本的に全てのキャリアにおいて歌のレコーディングはバックの演奏と同時に行っていて彼のリズム感が実質バンドの指揮者的役割を果たしバンドのノリを決定づける。
これが独特の緊張感あふれるエルヴィスサウンドの重要な要因の一つだ
そんな録音過程がこのセットでは手に取る様に確認できる
60年代、映画の撮影仕事が多くなるにつれサントラの吹き込みに十分な時間が取れなくなり出来合いのオケをバックに1人で歌入れした一連の量産映画時代のサントラに駄作が多いのはその為だ
ま、ビートルズもそうなんだけどこの手の同じ曲のいろんなテイクが延々と続く系は愛と探究心がないとキツいだろうね
残念ながら日本におけるエルヴィス人口は高齢化が進み減退の一途を遂げている、英米のエヴァーグリーンな安定した人気と盛り上がりが羨ましいですわ。
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