Pat McGlynn’s Scotties/same

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1976年イアンミッチェル脱退後のベイシティローラーズに電撃加入したパットはなんと半年も経たないうちに速攻で解雇されてしまう…
諸説あるが男色家であったマネージャーのタムペイトンによるパット強姦未遂事件が原因であったと見られるのが一般的だ

多くのローラーズファンの悲しみの中急遽来日と共に発売されたのがこのパットのソロプロジェクト。
洋楽部門が弱かった発売元のキングの力の入れようも相当なものでフルカラーの帯をこの作品に奢ってしまうほどだ

パット人気は日本でも相当だったようでBCR人気に翳りが出始めていたと思われる77年当時でもその勢いは俺が住んでた田舎の中学にまで波及、
そして俺もその勢いに乗せられ人生初のLPレコードとしてこのアルバムを購入してしまうという黒歴史的行為を犯してしまったのであった!

アルバムはパットがBCR結成前に兄と組んでいたというバンド「ワッツアップ」を母体としているようで勢いのあるパワーポップの先行シングル「あの娘はアイドル」(タートルズのカバー)とパットのオリジナル曲2曲を含む書き下ろしだ。
それ以外の作曲はプロデューサーでもあるイギリスの職業作曲家Miki Antonyによるものでコレがまた地味なんだけどありがちなお子様向け売れ線ロックではなくポップかつセンチメンタルな曲が多くアルバム全体の「青春の儚さ」みたいな雰囲気を決定付けている。
その為質感は後期ウィングスや10cc辺りに共通する70年代中〜末期型の良質なブリティッシュポップの体をなしていて今でも十分に鑑賞に耐えうる仕上がりで実際俺も事あるごとに密かにターンテーブルに乗せる機会が多い。

パットの音楽性はその子供っぽいルックスに反して意外に硬派かつ黒人音楽にも造詣が深いようでソウルフルな一面もちらほら覗かせ侮れない。
実際アダルト路線に転向したBCRのアルバム「恋のゲーム」も当初レコーディングに参加していたパットの影響が少なからずあったと聞く。

現在も音楽活動を継続中らしいので俺は密かに応援しているのであった!

#パットマッグリン #スコッティーズ
#BCR #BayCityRollers #ベイシティローラーズ
#パワーポップ #ソフトロック #あの娘はアイドル

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