- ippankyaku Museum
- 5F イラクの切符~フセイン独裁政権下で収集した切符を中心に~
- イラク国鉄 Tulul al Baqq(تلول البق)から モスル Mosūl(الموصل)ゆき 片道乗車券 2等?
イラク国鉄 Tulul al Baqq(تلول البق)から モスル Mosūl(الموصل)ゆき 片道乗車券 2等?
ドラえもん(髭が無いが)もいた小さな村は、その後イスラム国(IS)支配下となって、そして・・・
モスル駅で駅長から直々に頂いたものです。やけに綺麗なので廃札かも知れません。
(余談ですが駅長は米国の空爆時に1度だけサダム・フセイン大統領を駅長室に匿った事があるとの事です。尚、フセイン大統領は避難所としては同じ場所を2度と使わないとの事です。)
発駅Tulul al Baqq(تلول البق)はTelol al baj(تلول الباج)とも言われ、たまたま寄った現地のドライブインでは後者の読み方が使われていました。グーグルマップでは双方が併記されています。また前者で検索すると鉄道の画像が多く出てきますが、後者では村の画像がメインで、時にはISとの戦闘シーンや"グロ画像"も出てきてしまい、思わず目を背けた事もあります。検索の際は十分注意願います。
上から1行目がイラク国鉄・発行?、2行目が予約済み客、3行目右が発駅、左が着駅、4行目が運賃(2000フィルス)、5行目が旅行客名となっています。等級表示がありませんが、同日に入手した軟券の常備券は2等に関しては等級表示が省略されていたので、この券も同様なのかも知れません。
尚、裏面には何も印刷されていません。
ネットで稀に見掛けるイラク国鉄の硬券は表裏でそれぞれ英語とアラビア語が印刷されているものが多いのですが、この券はアラビア語のみの片面印刷です。恐らくこれがフセイン政権下におけるイラク国鉄の硬券の姿であり、軟券化前の末期の姿なのかも知れません。
この旅行で入手した片道の硬券乗車券はこの1枚のみです。