epiphone Tamio Okuda Elitist Coronet™ Outfit

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パフィがブレイクしたあの頃、陽水民生がヘビロテだったあの頃、特にファンではないアーティストのシグネチャーモデルを「coronetだから」という理由で買う日が来るとは夢にも思わなかった。
まず、このギターはcoronetの再現モデルではなく、虎の皮を被った狐ならぬcoronetの皮を被ったレスポールスペシャルと言った趣のモデルだ。持った瞬間にズシリとくる重さと見慣れた薄ボディと明らかに違う分厚さですぐにピンと来る。塗装も色合いはオリジナルにそっくりだが、導管の浮き出た塗装は今日風。ネックも58ジュニア系の図太さ。
華奢とか繊細という言葉が似合う儚げな美しさのオリジナルcoronetとは全く別物の、剛腕とか骨太と言った表現がぴったりのギターである。本人のコレクションにオリジナルcoronetが有るので、これはわざとそうしてるのだろう。良く見るとピックアップの高さも専用のスペーサー状のパーツで調整してある。ペグも敢えてクルーソン三連式がチョイスされている。音の方もスペックを反映したゴリ太なサウンド。正直良い音だな、と思う。coronetと思って手に取った古ギターマニアに「残念でしたー」と舌を出すかのような心憎い仕掛けが施された製品。やられました。

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