徳間書店 ハイパーホビー 2014年12月号 Vol.195

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平成26年12月1日発行
発行所/株式会社徳間書店

平成26年(2014年)に徳間書店より刊行された「ハイパーホビー 2014年12月号 Vol.195」です。白黒1ページですが、ブルマァク45周年記念インタビュー企画「ブルマァク45周年記念企画・第2回 怪獣ソフビ誕生!」という記事の中で、貴重な昭和のソフビ原型師の情報が掲載されているので、参考資料としてアップします。
怪獣ソフビの歴史を振り返るインタビューの中で、ブルマァク創業者の一人、鐏(いしずき)三郎氏がその名を挙げた原型師・河本武氏。河本氏は元々瀬戸物の原型を手掛けていた職人で、マルサン商店が発売した最初のウルトラQ怪獣を始め、第二次怪獣ブーム期ではブルマァク、第三次怪獣ブーム期でもアークやオレンジで数々の傑作怪獣ソフビの原型を手掛けた“怪獣ソフビの名匠”。可愛らしいデフォルメのマルサン期、リアルながらも玩具的デフォルメが抜群なブルマァク期、といった具合に時期によって氏の作風は異なりますが、その造形美は昔も今も多くの人々を魅了してきました。怪獣ソフビの歴史を振り返る中でまさに最大の功労者といっても過言ではない方なのですが、様々な事情から氏の名前が表に出ることはなく、怪獣ソフビを扱った書籍類などでもせいぜい「名古屋の原型師」とか「瀬戸物出身の原型師」と書かれる程度でした。そんな不遇の扱いを受けていた河本氏ですが、近年は事情が変わったのか、その名前がやっと公に出るようになりました。更には河本氏以外の原型師の名前も出るようになり、この記事ではヒーローや隊員担当の原型師として増田章氏の名前も挙げられています。増田氏も元々日本人形の原型を手掛けていた職人で、ソフビ造形ではブルマァクを始め、当時各社でヒーローの原型を手掛けた“ヒーローソフビの名匠”。その流麗でスマートな造形は、やはり昔も今も多くの人々を魅了してきました。
河本氏と増田氏、二人のソフビの名匠が遺した造形は、これからもずっと愛されてゆくことでしょう。

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