中経出版 ウルトラマン研究序説

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1991年12月6日 第1刷発行
1991年12月30日 第4刷発行
発行所 (株)中経出版

平成3年(1991年)に中経出版から刊行された「ウルトラマン研究序説」です。
特撮ヒーロー番組の金字塔『ウルトラマン』を題材に、幼少期に番組を視聴していた世代の若手学者25人が、それぞれの専門分野の観点から『ウルトラマン』の作品世界を考察した本です。具体的には、ウルトラマンと怪獣の戦闘によって生じた建造物破壊の賠償や後始末の責任の行方、科学特捜隊(科特隊)の組織論や科学技術・法律面からの考察等々。
当時はこうした切り口の特撮本は新鮮で、この手の本では異例のヒット作になりましたね。私自身は着眼点の面白さは認めつつも、正直、読んでそれほどグッとくるものはありませんでしたが、翌平成4年(1992年)、この「ウルトラマン研究序説」に批判的な論客たちが集まって特撮ムックの名著「別冊宝島 映画宝島 怪獣学・入門!」が出版されるなど、特撮本のあり方に一石を投じた、という面ではそれなりに意義があったのではないか、と思います。

#ウルトラマン #中経出版 #円谷プロ #怪獣

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    kinggidoko

    2021/10/31 - 編集済み

    怪獣災害といった切り口で平成ガメラシリーズ3作目邪神降臨ではまさしくテーマになりました。シンゴジラは国家対怪獣の最たる描写になりました。この文献の影響は計り知れないと思います。

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    • B6cf967ebcafa336fe0b5e970ad6d9c2

      dape_man

      2021/10/31

      ドラマ化もされた山本弘氏の小説『MM9』が、この本や「空想科学読本」に対する怪獣マニアからの回答みたいな趣があって面白かったです。

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    オマハルゲ

    2021/10/31 - 編集済み

    批判されたので自分は読んでませんが、例えば「○階建のビルが×棟破壊されたから被害額は△億円」みたいな単純計算でさらっとした調子で書かれてたりすると聞きました。
    愛情も持っての検証なら納得ですが、現行の法律に照らし合わせて単純に語るだけなら特撮人気に便乗した単なる「手抜き」だと思います。

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    • B6cf967ebcafa336fe0b5e970ad6d9c2

      dape_man

      2021/10/31

      そうなんです。この本や「空想科学読本」が怪獣マニアや特撮オタクからあまり支持されないのって、作品への“愛”が感じられないからだと思いますね。

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