松竹株式会社事業部 松竹映画 この子の七つのお祝いに パンフレット

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●編集・発行 松竹株式会社事業部

昭和57年(1982年)に公開された映画『この子の七つのお祝いに』のパンフレットです。
『この子の七つのお祝いに』は第一回横溝正史賞(現在は横溝正史ミステリ&ホラー大賞)を受賞した斎藤澪の同名小説の映画化作品で、ある母娘の、二代に渡る凄まじいまでの怨念と妄執によって引き起こされた連続殺人事件を描いたミステリー映画です。
主演は岩下志麻で、前年の『悪霊島』に続く○○役を、こちらでも妖艶で、尚且つ狂気を孕んで演じておりますが、そんな岩下志麻を上回る“怪演”を見せたのが母親役の岸田今日子。終戦直後の混乱期に起きた悲劇により精神を病み、妄執に取り憑かれてしまった女を演じているのですが、これがもうトラウマものの物凄さ。自分を捨てた男への復讐を娘に託すべく、家族写真に写っている男の顔に何度も針を突き刺して見せたり(あまりにも針を突き刺し過ぎて、男の顔が原型を留めていないのが恐ろしい...)、毎夜毎夜、子守唄代わりに男への呪詛の言葉を娘に刷り込んでいるのですが、この怨念の深さはもはやミステリーではなく、完全なホラーです...
ちなみにこの映画、公開時は二本立てで上映されているのですが、その同時上映作品がなんとその年の映画賞を総なめにした深作欣二監督の『蒲田行進曲』。残念ながら私は映画館で観賞していませんが、今思えばこの2作の組み合わせも凄いものがありますね(笑)

#この子の七つのお祝いに #増村保造 #岩下志麻 #斎藤澪 #松竹 #パンフレット

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    もんど画伯

    2021/10/11 - 編集済み

    途中で出てくる志麻ちゃんのセーラー服姿がインパクト大ですね。

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    • B6cf967ebcafa336fe0b5e970ad6d9c2

      dape_man

      2021/10/12

      『悪霊島』の例のシーンに続く衝撃でしたね。やっぱり志麻さんの女優魂は凄いです。

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    けんけん

    2021/10/12 - 編集済み

    ソフトは買ってあるのですが、まだ観てないんです。

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    • B6cf967ebcafa336fe0b5e970ad6d9c2

      dape_man

      2021/10/13

      岸田今日子さんの素晴らしい怪演をご堪能ください!

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