幼年期の終り / アーサー・C・クラーク著 福島正実訳

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1952年刊行(ハヤカワ文庫の初版は1979年)
原題 : Childhood's End
異星人の宇宙船が地球の主要都市上空に停滞してから五十年。その間、異星人は人類にその姿を見せることなく、見事に地球管理を行なった。だが、多くの謎があった。宇宙人の真の目的は? 人類の未来は?――巨匠が異星人とのファースト・コンタクトによって新たな道を歩みはじめる人類の姿を描きあげた傑作!

一見地味な作品に思えますが、ぶっ飛びの内容です。日本ではなぜか哲学というものが教育されません。同様に神智学もほぼ触れる機会がありません。クラークの作品はガッチガチのハードSFではなく、どちらかといえば超自然的な設定を躊躇せず取り上げ、"神"という存在を探求しているように思います。
さて、彼の求める真理の果てや如何に?

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