★ アイレットとじができるホッチキス RINGKING 1

0

「アイレット」ってご存知ですか??

アイレットとは「小さな穴」という意味で、鳩の目に似ていることから鳩目(ハトメ)とも呼ばれています。 布や皮革、紙などに開けた穴が破れないように金属や糸、またはシールなどで補強する目的を持つもののこと。広く知られているところのものとしては、靴ひもを通す穴のことでしょうか。
ではさて、ホッチキスでのアイレットとは……。

中とじと呼ばれる製本方法の一種に「アイレットとじ」と呼ばれる
ものがあります。

■ 中とじとは?
2たつ折にした紙を重ね、それを折り目の中央部分に沿って針金で止めたもの。週刊誌などの雑誌やパンフレットなどで用いられることの多い製本方式です。

通常の中とじでは、一般的な針と同様のコの字形の針を用いますが、アイレットとじではΩ状の形となるループ型の専用針を使います。
アイレットとじされた冊子は、リングファイルに保管するのに適しており、ファイルに保管した冊子はそのまま綴じたまま読むことができるのが最大の利点です。

日本ではまだまだ馴染みの薄いアイレットとじですが、ヨーロッパ、特にドイツでは馴染みの深い製本方法です。

アイレットとじ卓上式ホッチキス『RINGKING 1(リングキング ワン)』

外   寸 / H180×W57×D240(㎜)
針装てん数 / 150本
使 用 針 / 26ゲージ針 (26/6、26/8) 

綴じる紙の枚数によって針の足の長さが異なる針を使い分けます。
通常のコピー用紙程度厚さで2~30枚まで綴じる場合→26/6針
通常のコピー用紙程度厚さで30~50枚まで綴じる場合→26/8針

■ アイレットとじ
アイレットとじは、ループとじ、めがねとじなどと呼ばれることもあります。私が初めてアイレットとじを知ったのは、今からおよそ10年前のこと。mixiのとあるコミュニティにて「ワッカになるホッチキス(ループステッチ)をご存知のかたいらっしゃいますか?」という書き込みでした。それ以降、ことあるごとに“ループステッチ”というホッチキスのことを探していたのですが、ある時Twitterで見つけたのが『RINGKING 1』でした。

Twitterの書き込みをされたのは、『RINGKING 1』の日本販売代理店である『ウキマ』さんでした。そのウキマさんから、商品を見に来ませんかとお誘いを受けて見に行ったのが2016年10月。mixiの書き込みを見つけてから6年越しのことでした。

『RINGKING 1』は、中とじ製本をし易いように高めに設けた台座に三角形のクリンチ台。装てんできる針は、アイレットとじ用のループ針の他に、通常のコの字型の針も使えます。また、それどれの針には2~30枚までの用紙を綴じられる足の長さが6㎜のものと、30~50枚の用紙まで綴じられる足の長さ8㎜のものの合計4種類の針を使うことができます。

ドイツの業者さんから仕入れられているという『RINGKING 1』は、パッケージを見るとスペインで作られているようです。
本体の形状、パッケージに付属されている針からも、スペインのメーカー 『El Casco』(エルカスコ)の工場で作られているものと思われます。エルカスコの製品の中には、針を装てんするマガジンの形状が
『RINGKING 1』と同様のタイプのものがあります。しかし、ループ針を打つことができるものは、ループ針用のドライバを持つものに限られるようです。

ホッチキス本体の価格がお高いのが難有りですが、アイレットとじした冊子などを自由に、いつでも手作りすることができるという点が他のホッチキスにはない魅力です。

アイレットとじホッチキスに興味がある方へ
ウキマさんの通信販売窓口はこちらです

https://42195.thebase.in/ 

RINGKING 1 のページ

https://42195.thebase.in/items/11903610

ちなみに……ウキマさん伺った話では、アイレットとじができるホッチキスは『RINGKING 1』以外にもイギリスで扱われている自動とじタイプのオートステープラーがあるそうなのです。ただし、こちらのタイプはかなりお高いようですが。

#中とじホッチキス
#文房具

Default