RAKINES
米澤知世(デザイナー)と大島隆之(ディレクター)が手がける日本のメンズファッションブランド。
ルール、前例、性別、ジャンル、国籍、トレンド、サイズ。境界が曖昧なものが複数存在することによる、今までとはちょっと違う世界の見え方。どのジャンルにも分類できない自由な服を提案している。
米澤知世(デザイナー)と大島隆之(ディレクター)が手がける日本のメンズファッションブランド。
ルール、前例、性別、ジャンル、国籍、トレンド、サイズ。境界が曖昧なものが複数存在することによる、今までとはちょっと違う世界の見え方。どのジャンルにも分類できない自由な服を提案している。
お直し(オルタレーション)Laboratorio ――我が道を行く実力者――
インタビュー第4弾は、Laboratrio(ラボラトリオ)代表、お直し職人の羽賀友一郎氏を訪ねました。
羽賀さんがお店を構える船場ビルディングは、私の店の所在地でもあるので、氏とは普段から顔を合わせています。何度スーツを直してもらったかわかりませんが、私が羽賀さんにお願いするのは、決して近しい間柄だからではありません。
羽賀さんが、国内有数のスーツブランドであるリングヂャケットのファクトリーで、今や世界的なテーラーとなった同志たちと切磋琢磨された後、洋服のお直しの老舗店、心斎橋リフォームに9年間勤め、重要なポジションを任されたという、文句なしの実力者だからです。
今回は、そんな経歴を持っていながら、彼が表立って語らない「職人、羽賀友一郎」の個人史にフォーカスしたいと思います。
梳毛と紡毛の違い。あらためてスーツ生地のこと
スーツやジャケットを仕立てる際の生地。ウールは熱伝導率が低く、吸湿性が高く、汚れがつきにくく、スーツの表地に向いた要素を数多く持ち合わせています。ヴィンテージのスーツ生地はウール100%のものが多いこと。ポリエステルやモヘアなど他の繊維を混紡する際のベースとなる繊維はウールであることからもその機能性は裏付けられています。
ウールがスーツの表地に向いている理由をもう一つ。ウールは羊の種類、糸、生地の構成などによって多彩に表情を変えます。
毛織物には梳毛糸を使って織られたものと紡毛糸を使って織られたものとがあります。両方とも繊維はウールですが、紡績方法および糸を撚る方向が異なっており生地の持つ特性は非常に異なっています。
石を握るとなぜ落ち着く?大脳生理学から考える
「落ち着け、落ち着け、落ち着け…」試合前のロッカールームで、公演前の舞台袖で、プレゼン前の会議室で。心の中で何回唱えてきたかわかりません。
思わず胸のあたりをギュッと握ってしまうような時。古代から知を愛する賢人達は石を握って心を落ち着かせてきました。ただ、石を握るだけ。それだけでなぜ不安から解放されるのでしょうか。