- Railwayfan Museum
- 119F あゝ愛しの愛称板
- 愛称板 宮島 指定席/音戸 指定席 ○広
愛称板 宮島 指定席/音戸 指定席 ○広
急行 宮島
「宮島」は1962年に広島ー東京を結ぶ急行列車として登場した。
広島から東京を日中で結ぶというロングラン急行として知られ登場当初より使用車両に153系が導入された。1962年は広島県内を通る山陽本線が電化された年でもあった。
1964年に東海道新幹線の東京〜新大阪間が開通すると、運行区間を広島〜大阪・新大阪間に短縮され、1970年10月1日のダイヤ改正より、それまで全て山陽本線経由だった路線を呉線経由に変更された。
1972年に山陽新幹線が岡山まで開通すると当時、山陽新幹線岡山開通時に新大阪〜岡山間を呉線経由で結ぶ急行「安芸」(昼急行時代)に統合する形で消滅した。
ちなみに、この時に急行「宮島」の他にも急行「安芸」は同じ岡山〜広島を呉線経由を結んでいた急行「吉備」を吸収している。
名称の由来は日本三景の「厳島」の通称「宮島」から。
急行 音戸
「音戸」は1961年に大阪駅〜広島駅間を呉線経由で結ぶ設定で登場。ナハネ10を中心とした、旧型客車の寝台車の編成であった。
1962年には始発駅を広島駅から山口県の下関駅に延長された。
1964年の東海道新幹線の東京駅〜新大阪駅開通時には始発駅を大阪駅隣の新大阪駅に設定。新幹線との接続に合わせている。
1968年には広島駅〜京都駅間の設定も登場した。1975年になると、山陽新幹線岡山駅〜博多駅間が開業し、山陽本線を運行していたほとんどの昼急行列車は廃止されるのだが、「音戸」もその対象であった。そして、この頃、急行から特急に格上げされた「安芸」に吸収され消滅した。しかし、この「安芸」も人気とは言えず、わずか3年で廃止となってしまった。
呉線経由の音戸だが昭和30年~40年代の呉線で蒸気機関車のC62およびC59が牽引していたこともあり人気を博した。
名称の由来は「音戸の瀬戸」。広島県呉市にある本州と倉橋島の間に存在する海峡のことである。
○広 国鉄広島鉄道管理局
ここより個人的な感想です。
この愛称板を見つけたのは鉄道部品店ではなく、なんと地元のリサイクルショップでした。このリサイクルショップはNゲージ関連コーナーにごく稀に鉄道部品が並んでいることがあります。
たまたまショーケースにあるNゲージを見ていると、この愛称板が並んでいるところを発見。値札には1800円と書いてありました。最初はレプリカかな?と思ったり(よく見るとサボ挿しに入れた跡があるので違った)、1万8000円と書いてあって0が一つ消えてるのではないだろか。と思ってしまいました。といいますのも、愛称板は鉄道ファンの中でも人気アイテムの一つでして、指定席/自由席や急行/快速のような種別板だと2000円くらいか、3000円くらいですが、列車名の愛称の入ったものは鉄道部品店でおおよそ5000円から、高いので10万円超えしてしまうとピンからキリまであります。中でも人気の寝台特急だと、やはり10万円(私の見たものでは、日本海やゆうづるなど)してしまうこともあります。
そのため1800円だと列車の愛称付きだとかなり安値なのであります。
私は気になって専門の店員さんに聞いてみたところ「1800円ですね、いかがですか?」と聞かれ私は「もちろん買います!」と喜んで購入しました。こうして私の愛称板コレクションに当愛称板がやってきたのであります。