Microlite / マイクロライト

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マイクロライトは、1835年に発見された。
ギリシャ語で「小さい」を意味する [Mikos] と「石」を意味する [lithos] から名付けられた。
和名はマイクロ石、微小石と言われる通り、まさに小さい事に特化した名前だ。
酸化鉱物に分類され、マイクロライトの中にはウラン不純物によるメタミクト化が起こる物があるようだが、
こちらのルースはその様な事はなさそうだ。

鉱物的特性を見ていくとまずは屈折率。
屈折率は2前後もあり、コランダム(1.7)、デマントイド(1.8)をも上回り、
スフェーン(1.9-2)と同等クラスの高さを誇る。
道理で輝きが強い訳だ。(メタミクト化した場合は若干屈折率は低くなる。)
比重に関しても4以上、不純物によっては8付近にもなるという。
大きい結晶が少ないのに重量級、カラット表記よりも体感かなり小さく感じるのはこの所為か。

こちらのマイクロライトは、テーブル面に黒い内包物があり、テーブルに表出している。
クラック、穴ではなく内包物と一緒に研磨したようだ。
0.4ctアップという大きさ、クオリティー、値段を考慮し、幾つかあった中でこの子を選んだ。
標本として十分な物だと思われるので非常に良い。
テリの中には緑色を感じる事があるが、地色は明らかに黄色なので、
今後は、彩度が良い緑色マイクロライトを手に入れてみたい所だ。

参考文献(敬称略)
Patrickvoillot https://www.patrickvoillot.com
Gemrock https://www.gemrockauctions.com

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