ミドリヒョウモン

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トーゴ 1999年

学名:Argynnis paphia
タテハチョウ科のチョウ。
翼開長は35-40mm。翅の表側は黄色地に黒条や黒斑が並ぶ。オスは斑点が少なく、前翅中央部に発香鱗条が4本の横しまをなす。メスにはこの横しまがなく、斑点が大きく発達する。後翅裏側は黄緑色で、外縁と中央に白い縦帯が走る。後翅のつけ根にも切れこむような縦長の白斑が2つある。
ヨーロッパから中央アジア、シベリア、中国、朝鮮半島、日本の北海道から九州まで、ユーラシア大陸の温帯、寒帯域に広く分布する。また、アフリカの地中海沿岸にも分布する。
成虫は年1回だけ、6月-10月に発生する。ただし夏の暑い時期は休眠するので、飛び回る姿が見られるのは初夏と秋である。成虫での期間が長いため、秋には羽の破損した個体がよく見られる。成虫は森林周辺を飛び回り、各種の花に訪れる。
冬は卵、または若齢幼虫で越冬する。幼虫はスミレ類を食草とする。

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