カタクリ
日本 1994年
Wikipediaより引用
学名: Erythronium japonicum
ユリ科カタクリ属に属する多年草。
鱗茎の姿がクリの片割れに似ることから、「片栗」の意味で名づけられたといわれている。鱗茎は長さ4-5cm、直径1cmほどの大きさで、デンプンを蓄えている。
早春に地上部を展開して、花期は早いところでは3月、ふつうは4-6月ごろで、10-15cmほどの花茎を伸ばし、直径4-5cmほどの薄紫から桃色の花を先端に一つ下向きに咲かせる。花茎の下部に葉が通常2枚、若い株では1枚の葉がつき、葉柄を含めて長さ10-12cm、幅2.5-6.5 cmほどの長楕円形。
日本原産といわれ、北東アジア(朝鮮半島、千島列島、サハリン、ロシア沿海州)と日本に分布する。日本では北海道、本州、四国、九州の平地から山地の林内にかけて広く分布する。主に中部地方・東北地方の山地に多く群生しているが、関西以西、四国、九州では少なく珍しい。
調理に用いられる片栗粉は、もともとカタクリの鱗茎から抽出したデンプンのことを言っていたが、精製量がごく僅かであるため、現代ではジャガイモやサツマイモから抽出したデンプンが代用されている。