Hessische & Herkules(FLEISCHMANN / HO gauge)

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ドイツ中部、ヘッセン州の第三の都市カッセル市のランドマークが、八角形の石造りの城の上にそびえる高さ8.3mのヘラクレス像です。
この像は地域のヴィルヘルムシェーヘ山岳公園の一部として2013年以降に世界遺産にも登録されました。

カッセル市にかつてあった醸造会社がHessische und Herkules-Brauerei AGで、模型は戦前のドイツ帝国鉄道時代の木造貨車を再現したモデルです。

1895年、サンプ兄弟が旧来からあった古い醸造所を再建、それを基に1897年に設立されたのがヘラクレス醸造所でした。
もちろんその名前は地元カッセル市のシンボル、ヘラクレス像から名づけられています。

1898年には、カッセル市で最初の醸造会社であるヘッシシェ(Hessische=ヘッセンの)醸造会社を買収、社名をこのビール貨車のロゴに書かれている「Hessische und Herkules-Brauerei AG」としました。
後にそのHessische社だった工場を閉鎖したので、1921年以降は「ヘラクレス醸造会社」と改名していますので、この模型は1898年から1921年の間の時代の車両ということになります。

同社は第1次大戦を経て、第2次大戦においては各地の醸造工場は大きな被害を受け戦後は復興するものの、1960年代以降に大手のバインディング社との提携を始め、そして1972年にバインディング社に完全に吸収され、1999年にそのブランドは消えました。(商標は同社が引き続き保有)

モデルはドイツ、フライッシュマン社製HOゲージ。中古で入手時はショートカプラーでしたが、入手後にループタイプカプラーに換装しています。

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