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- 番外編 未完成メタルフィギュア “1st Battalion, 8th Gurkha Rifles”(第8グルカ・ライフルズ連隊・第1大隊)パイパー・士官 1910年
番外編 未完成メタルフィギュア “1st Battalion, 8th Gurkha Rifles”(第8グルカ・ライフルズ連隊・第1大隊)パイパー・士官 1910年
54mm Squadron Range/ British Army Indian 1904-1912
SQN54 213
Officer Piper, 1st Battalion, 8th Gurkha Rifles 1910
Kit £13.45
(未完成メタルフィギュアキット/在庫管理のために仮掲載/3枚目の写真はメーカーの完成見本写真)
ロンドンのメタルフィギュアショップ“The Tradition of London”が扱う「54mmスコードロン・レンジ」シリーズのうち、「英印軍 1904-1912年」編より『第8グルカ・ライフルズ連隊・第1大隊 パイパー・士官 1910年』キットです。
イギリス軍の中でも有名なグルカ兵の部隊です。
スコットランドの部隊ではないので、この展示室の「番外編」になりますが、以下の解説の最後に書いているようにスコットランドの伝統を受け継ぐ部隊の一つとして掲載させていただきました。(そう考えたので、このフィギュアを購入。)
【部隊解説】
第8グルカ・ライフルズ連隊は、元は東インド会社により植民地軍として編成された部隊の一つでした。
1814年、イギリスがネパールを大英帝国に併合させようとしているなか、イギリス陸軍はグルカ兵士の粘り強さに感銘を受け、彼らに東インド会社に志願するよう奨励したのです。
こうしてグルカ兵の部隊が作られ、1824年にイギリス東インド会社の軍隊として正式に編成、1857年のインドのセポイの乱の後にグルカ兵部隊は東インド会社から英印軍の指揮下に移されました。
第1次大戦、第2次大戦の各戦線に参加、第2次大戦では北アフリカ戦線、ビルマ戦線、イタリア戦線、欧州戦線など各地で敵軍にその勇猛さを恐れられ多くの戦果を残しています。
1947年のインド独立に際し、10あったグルカ兵連隊のうち6つがインド陸軍に参加しますが(※第1、第3、第4、第5、第8、第9連隊がインド軍へ)、第8グルカ・ライフルズもこの時にインド陸軍に入り、現在ではイギリス陸軍ではなくインド陸軍の部隊として存続しています。
ちなみに、イギリス軍に残った4つのグルカ兵連隊は、1994年に「王立グルカ・ライフルズ連隊」(Royal Gurkha Rifles)に統合されています。
インド陸軍のグルカ兵連隊ですが、多くの部隊がそれぞれのバグパイプ、タータンを現在でも部隊のシンボル、伝統として保持しています。
由来の詳細が不詳なのですが、部隊の編成に際してスコットランド兵に教育されたのでしょう。
スコットランドの歩兵連隊のようにパイパー(バグパイプ奏者)が各連隊に所属し、行進の際にはバグパイプの音色に合わせて行進をするようです。
こうして、現在でもインド陸軍に英印軍、植民地軍をルーツとする歴史、伝統が受け継がれているのです。
インド陸軍第8グルカライフルズ連隊のモットーは、勇猛で知られるグルカ兵の意気を表す『Kafar Hunu Bhanda Marnu Ramro (Better to die than live like a coward)』(臆病者として生きるより死ぬ方が良い)だそうです。