「黒船」(中公文庫/吉村昭著)

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吉村先生お得意のジャンルの一つ、幕末通訳モノの一冊。

ペリー来航時に英語の通訳として腕を振るった幕府の通詞、堀達之介の物語。
後に思いがけない罪で投獄されるも、釈放後は日本で初めての英語の辞書を制作。
成功の裏で実は影の多い彼の悲哀に満ちた人生を描く一冊。

こういう幕末の通詞の努力には本当に敬意を抱きます。

平成3年の作品。

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    レLEGOの日記

    2025/02/01 - 編集済み

    自分の利益のためではなく、これからの日本のために努力した人達には、本当に頭が下がります。

    自分にできることはささやかな寄付だけですが、誰かの自己犠牲を礎として今の日本があるのでしょうね😢

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      T. S

      2025/02/01

      この時代の人たちがいろいろ努力されたことで今がある、みたいな事例が沢山あるので、このあたりの歴史は面白いと感じます。(この時代だと記録も些細に残っていて、写真もあったりするのでより面白い…)

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    tomonakaazu

    2025/02/04 - 編集済み

    平和に暮らしていた江戸の人たちが、ある日突然、巨大な大砲を載せた黒い船を見て仰天する、というこの時代は、本当にいろいろな立場の人たちの違った視点からのドラマがあって興味つきません。。

    読後の感想は多々ありますが、あまりバラすと、今から読みたい方のために良くないかも。。T. S館長の解説は、そういう点でも素晴らしいです。

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      T. S

      2025/02/04

      ありがとうございます。
      この時代は、単純に言えばドラマチックですよね。いろいろな経験に当時の皆さんが直面しての苦労の上に今の時代があります。
      「海の祭礼」に出てくる粗暴な米国の漂流民が帰国して有る事無い事いいふらして、「日本を開国させて懲らしめねば」みたいな米国風なお節介の気運が生まれたのもペリー来航に繋がってるそうですから、、、この辺のエピソードの一つ一つは見逃せません。

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