シドミード 's SENTINEL LIMO 400 FIRE PATTERN

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1969年時点で既に50年先を描いていたシドミードの先見性が恐ろしい。SENTINEL LIMO 400 ファイヤパターンは比較的、生産数が多くあまり当時は売れなかったようだ。リリースされた時に一気にゲットしておかないと気付いた頃には時間もお金もかかるのは常。15年以上も経つとコンプリートも困難。

7枚目 :
シドミード展で在廊した日に限り、全車種を展示したら、大人達よりも真っ先に気付いて飛びつく幼児の喰いつきが異様に良かった。直感的、動物的に惹きつけるデザイン力なのだろう。我々オトナにはイマイチに感じても、子供たちが好きな色遣いでカラーリングされているホットウィールの商品展開力、マーケティング力を改めて見せつけられた。

6枚目 :
ファイヤパターン版のライトメタリックグリーンは初期のグリーンよりかなり明るくやんちゃでギンギンなイメージ。ホットロッドのマッスルさが欲しかったのだろう。eBayなど見る限り、ブリスター状態のパッケージを未だ見たことがない。

8枚目 :
展示したアクリルのテーブルには元ネタとなったINTERFACE(2種)とカタログ用に描かれた下絵を敷き、話しかけてくれたファンにはカタログを披露した。INTERFACE(1969)に18ある一つ、雨のハイウェイは画集SENTINEL(1979)に再録され、それを見た監督リドリー・スコットが映画ブレードランナー(1982)にシドミードを起用するきっかけとなっている、と私はシドミード先生から直接初めて聞き、シドミード展を機に流布された。
映画公開82年の37年後の2019年を描いたベースが製作よりも10年以上前、つまり1969年時点で既に50年先を描いていたシドミードの先見性が恐ろしい。

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