映画「2010年」 レオノフ

映画「2010年」の為にデザインされたシドミード製 旧ロシアの探査船。特殊効果:VFX或いはSFXと85年当時は呼んだ、SWトリロジーの特撮監督でもあった日本通のリチャード・エドランドの特撮工房 BOSS FILMのミニチュア部門で実際に使用されたプロップ。原画をフォトコピーし印画紙にプリントしたものをモデラー達がミニチュアモデル作りのベースとしていた12枚セットの最初の2枚。押しピンの跡やマジックの書き込み、コーヒーの染みなど使用感はあれど、特撮専門誌シネフェックスの「2010年」号にピーター・ハイアムズが見つめる実際のプロップとして写っている。
茶目っ気を感じるのはMEADサインの箇所に日付を入れる位置に敢えて「2010」と描かれた珍しい点であろう。比較する術がないが、サイズは原画よりも10〜20%ほど小さいように感じる。

どちらも「シドミード展」ではムービーアートのコーナーで展示し、プロップとしては世界初公開となり、もちろんシドミード展図録集にも12点漏れなく掲載した。いずれもBOSS FILMの解散後、オークションで入手。3枚目の画像は展示設営中の様子。