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GERONIMO
『Geronimo』は1人から5人用のゲームで、アメリカ合衆国の西部開拓史の最後の一時代:1850年から1890年に起こったインディアン戦争を扱います。題材は深刻で、時に悲惨ですが、これはゲームです...そして、この時代におけるアメリカインディアンの運命を描きながらもプレイヤーのすべてが競技的な経験を楽しめるようにデザインしています。
『Geronimo』は過去の投影であるので、色鮮やかである事を政治的正当性よりも優先して、当時実際に使われていた言葉や用語を使用しています。この時代の出来事の描写に心痛められる先住アメリカ人の方々にはお詫び申し上げます。
このゲームで扱うインディアン戦争は、アメリカ南北戦争の裏で行われていたもう一つのアメリカ国内戦です。南北戦争よりはるかに長い期間、1850年から1890年頃までアメリカ西部の様々な場所で白人とインディアンの悲惨な紛争が断続的に続きました。
プレイヤーは特定のインディアン部族や合衆国軍を担当するのでなく、その担当は毎ターンランダムに決まります。勝敗は勝利ポイント制で、合衆国軍プレイヤーの時には入植を進めてエリアを「州」に昇格させれば大きなポイントが得られます。インディアン側なら略奪や攻撃の成功でポイントを稼げます。他に戦闘の勝利でもポイントが入ります。今ターンに頑張りすぎると次以降に担当が変わって厳しくなるかもしれないのがゲームとして難しいところです。
Yaquintoの『APACHE』と違い、合衆国軍の指揮官とインディアンの酋長は実在の人物です。ヒストリカルノートも個々の項目は短いながら充実しています。
ゲーム中のインディアンの人口には減る要因しかなく、最終的に保留地に行くか滅亡するしかないのが辛いですが、西部開拓史と現在もまだ続くインディアンの問題を考えるきっかけになるのではと思います。
#ジェロニモ #インディアン戦争
ターンスケール: 1ターン=5年
マップスケール: エリア制(現在の州単位)
ユニットスケール: 1コマ=合衆国軍のコラム、インディアンのビレッジと戦士団(リーダー有)