BURMA
太平洋戦争で行われた多くの戦いは、島の争奪をめぐる小規模だが激しい戦いであり、決着が明らかになり戦闘が終結するまでに数週間から数ヶ月を要するものがほとんどでした。ビルマでの戦役は違っていました。インドの頑強な連合軍拠点と、日本が新たに征服した中国・インドシナ・マレーといった外郭地とを繋ぐ広大な陸地がビルマだったのです。ビルマを通って日本軍は進撃し、実際にインドへ侵攻しました。ビルマを通って連合軍は反撃し、最終的には日本軍をその征服地から駆逐したのです。
『Burma』は太平洋戦争における連合国と日本との事実上唯一の陸上戦線をめぐる軍事衝突の詳細なキャンペーンシミュレーションです。
本作はアメリカのGDW社が発売したビルマ戦を再現するゲームです。2年半26ターンに及ぶ長期ゲームになります。
日本軍が勝利するためには少なくとも1回はインドに侵入しなければなりません。インパール方面とチッタゴン方面の2ルートが想定できます。何ポイントか稼いだ後は連合軍のビルマロード建設の妨害をしつつ長期持久を目指します。連合軍の得点源は援蒋ルート(ビルマロード)の完成です。完成すれば日本軍のインド侵入10ターン分のポイントを帳消しにできます。連合軍はラングーンの占領でも勝利ポイントを稼げますが、その場合は日本軍プレイヤーが投了しているでしょう。
両軍とも補給を運ぶためにひたすら道路を建設するゲームでした(それはそれで楽しい)。
このゲーム、株式会社タイムマイザーが和訳付きで輸入販売していたのですが、外箱は日本で作ったもので、中身はジップバッグに入っていました(和訳ルールも一緒に)。そのため元々GDW社がどのような形で売っていたのかはわかりません。
『CORAL SEA』と同じ日に同じ店で購入しました(見つけたのは何日か前だったかもしれません)。地元の模型店ですがそれまで行ったことのない店でした。一度も見たことがない、GDWのカタログにも載っていないタイトルだったのでびっくりしました。
タイムマイザーが輸入販売していたラインナップも販路も謎のままです。
#インパール作戦 #ビルマ戦
ターンスケール: 1ターン=1ヶ月
マップスケール: 1ヘクス=20~25㎞
ユニットスケール: 1コマ=旅団~連隊規模