バラ輝石の鉱脈 明延鉱山 2020-10-11

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明延で、母岩の緑色珪岩にバラ輝石の鉱脈が走っている石を見つけた。大きさは、40㎝×28㎝の大きなもの。本来なら縦に二つ割りにしたいところだか、この大きさだと、機械が小さいので、自分では切れない。

 仕方なく、二つに切って様子を見る事にした。その結局、その断面も置いておきたくなって、暑さ4㎝ほどを切り落とした。そして、その両端の石を二つ割りにすることにした。十字に切断して、左右をくっつければ、2枚に下ろしたのと、ほぼ一緒と言う考え方は、これで無くなった。

 結局、5枚に下ろす事になった。1枚目と2枚目の写真が、縦割りにしたところの断面。3枚目が、その中間の断面。4枚目と5枚目は、それぞれの拡大。これを見ると、結構複雑な鉱化作用があった事が分かる。

 それに、この鉱石には、パイロクロアイトを含んでいて、褐色に変色してきた。その防止のために、蝋をコーティングして、ラップで巻いてある。

 この断面を見ると、珪化作用の様子が良く分かる標本に仕上がった。

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