マンガン鉱床の切断標本 2020-09-03

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堆積型層状マンガン鉱床は、下から下盤と呼ばれる層状チャート層、その上に親盤と呼ばれる塊状チャート層、そして連続的にバラ輝石等の珪酸マンガン帯へと続き、さらにテフロ石や菱マンガン鉱等の炭酸マンガン帯、その上に「カツギ」と呼ばれている白色の粘土層を挟んで、黒い二酸化マンガン鉱帯が載り、マンガン鉱脈は終わります。そして、その上に層状・互層のチャート層が載ってます。
 この標本は、ピンクの珪酸マンガン帯から、灰緑色のテフロ石と、さらにその上の褐色の菱マンガン鉱帯の部分です。菱マンガン鉱帯の部分には、ハウスマン鉱やアレガニー鉱等を含んでいます。
 この上に「カツギ」と言う粘土層が載っていた訳ですが、当然の事、その部分で外れてしまいます。そのため、上面はほぼ真っ平です。下面の珪化帯は、連続的に親盤に続いて行くので破面になり、ガタガタに割れてしまうのです。この割れ方一つを見ても、鉱脈の上下関係が読み取れるのです。

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