岐阜県山県市美山町柿野 新柿野鉱山 緑水晶

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新柿野鉱山なので、柿野鉱山とはまた別の鉱山の産。とはいえ同じスカルン鉱床で、銅や亜鉛の鉱山として開発されていた点は柿野鉱山と同じです。

こちらの水晶は内包された毛状の灰鉄輝石の影響により、濃い緑色になっています。俗に言う草入り水晶ですね。光を当ててもほぼ透過せず、前掲の柿野鉱山産より濃い目ですが、内容は同じといっても差し支えありません。

面白いのが、折れた根元部分が再結晶しているため、そちらから内包の様子が分かります。

https://muuseo.com/Matsu_Crystal/items/444?theme_id=33027

岐阜県山県市柿野東洞 柿野鉱山 緑水晶
灰鉄輝石を内包したことで、国産随一の緑色をしている水晶です。長いもの、短いものを1本ずつ展示しています。 柿野鉱山はスカルンの鉱山として、銅や鉛を採掘していました。尾根の反対側は洞戸鉱山で、こちらは柘榴石、透輝石、日本式双晶で有名です。 いずれの水晶も蝕像が大きく、灰鉄輝石の内包が顕著です。長い方は上半分が内包が少ないため、緑、黄緑のグラデーションがきれいです。短い方は満遍なく入っています。当地の水晶はその殆どが、ガサついて錐面〜ポイントが分かりにくくなっています。2つはかろうじて確認できる感じです。
https://muuseo.com/Matsu_Crystal/items/444

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