- Dissipated Life Museum
- 16F Sony Eマウントレンズ
- E 55-210mm F4.5-6.3 OSS
E 55-210mm F4.5-6.3 OSS
2010年6月にSony最初のミラーレス一眼カメラとして発売されたのがEマウントを採用するNEX-3とNEX-5でした。マイクロフォーサーズで先行するパナソニックやオリンパスのカメラよりも大きなAPS-Cサイズのセンサーを採用しながらより小さく軽いボディでSonyらしいコンセプトのカメラでした。
NEXシリーズのデビューの翌年,2011年10月にSEL55210は発売されます。Eマウントのレンズとしては最初期のレンズの一つでaps-c専用です。2011年9月に発売されたNEX-5NにこのSEL55210を追加したダブルズームレンズキットが2011年11月に発売される予定だったようですがその後,発売日が延期され2012年5月にようやく発売されています。NEX-5N以降のaps-cカメラのダブルズームレンズキットにはこのレンズが使われています。
2019年10月にSEL70350Gが発売されるまで,Eマウントのaps-c専用純正レンズとしては最も長い焦点距離をカバーするレンズでした。35mm判換算で300mmを超える望遠レンズであるにもかかわらず,小さくて軽く,NEXシリーズのコンセプトにそったレンズでした。発売当時としては高速なAFが売りだったようですが,近年リリースされている多くのフルサイズ用jレンズに比べると明らかに見劣りがします。しかし,既に10年選手であることを考えればよく頑張っていると言えるのかもしれません。フィルター径がわずか49mmという細身のレンズですが,さすがに鏡筒は長く,しかも望遠側にズームすると鏡筒が繰り出してかなり長くなります。ただ,大きさ,というか長さの割には軽いため持ち上げてもあまり重さを感じません。
α6400の中古を調達したときに,Eマウントのお手軽レンズがあってもよいだろうと思ってダブルズームレンズキットを選んだため,自動的に(?)ついてきました。α7iiiが対応していた瞳AFと同等のAF性能であるということでα6400を導入したのですが,SEL55210のAFはさすがに10年も未来に発売されるカメラのAFについていけるほどではなく,走り回る犬をAFで追うのは非常に苦しいものがあります。当然と言えば当然なので苦情をいうようなところではありません。
SELP1650といっしょに持ち歩いてもほとんど苦にならない大きさ,重さは撮影が目的ではないような旅行などでは適切な選択だと思います。広角側はそれなりに写りますが,望遠端はかなり甘くて残念な感じになります。この種のズームレンズはどうしても望遠端が甘くなりがちですが,このレンズもご多聞にもれない傾向を持つ,ということでしょう。SELP1650と同様に,SEL55210も写りが素晴らしいというわけではないけれどもダメなわけではなく普通に写ります。動き回る被写体をAFで追うには少し苦しいものがありますが,MFで追うことを思えば天と地ほどの差があります。望遠端を除けばそこそこには写って,かつとても軽いレンズで状況によってはこのレンズでなくてはならない,という説得力があります。
ただ自分の本音を言えば,仕事ではない旅行であれば,もうちょっと重くてもよいので,もうちょっとよく写るレンズを持っていくような気がします。
このレンズによる作例を
https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/E%2055-210mm%20F4.5-6.3%20OSS
に置いています。
#レンズ #AF #APS-C #SonyE #Sony #55-210mm #F4.5-6.3 #SEL55210 #望遠 #ズーム #手振れ補正
はるさめ
2021/07/12 - 編集済み旅行先で出会う景色は、納得いくように残したいですよね。極端に重くなければ、写りのよいレンズを選ぶのわかります。
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MOR
2021/07/12コメントありがとうございます。軽くて小さいことは絶対的な正義だと思うのですが,そこで割り切ることができなくて,ついつい,もうちょっと良ければ,と欲がでてどんどん沼に沈んでしまいます。
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