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- Tower Of Power (BLUE NOTE TOKYO, 2018年09月01日, 2nd show)
Tower Of Power (BLUE NOTE TOKYO, 2018年09月01日, 2nd show)
Tower Of Power (BLUE NOTE TOKYO, 2018年09月01日, 2nd show)
1974年の来日時にRCの『シングル・マン』やかまやつの『ゴロワーズ』のバックを録音した・・・と言うことぐらいは知っていましたが、ソウルやファンクをあまり聴かなかったので、最近までほとんどTOPを知りませんでした。それが2年ほど前にレコ屋を始めてから聴いた"We Came To Play"と"Back On The Streets"がめちゃくちゃ気に入り、一気に10枚ほど集め、聴きまくりました。自分のなかで急速にTOP熱が盛り上がってきたところで、偶然にも来日、しかも結成50年の記念公演。そりゃもう、行くしかないでしょう。
ライヴは、出てきた瞬間にいきなり総立ち。何度かステージからマーカス・スコットやエミリオ・カスティーヨが何度か「座りなよ」と言ってましたが、そういう光景自体が本当に珍しいですね。途中のバラードの時を除いて、最後まで激しく盛り上がりました。途中で新譜の話題になり客席から5-6人が一斉にCDを振りかざしましたが、僕だけレコだったので、エミリオ・カスティーヨが「あそこはVinyl持ってるなー」とか言って指さしてくれて、一瞬スポット・ライトを浴びました。
Set List
1.STROKE '75
2.AIN'T NOTHIN' STOPPIN' US NOW
3.YOU OUGHT TO BE HAVIN' FUN
4.ONLY SO MUCH OIL IN THE GROUND
5.DO YOU LIKE THAT?
6.DROP IT IN THE SLOT
7.SPARKLING IN THE SAND
8.SQUIB CAKE
9.THIS TIME IT'S REAL
10.SO VERY HARD TO GO
11.WHAT IS HIP?
EC.SOULED OUT
これはBlue NoteのHPで公開されている2018年8月29日のセット・リストと同じですね。
Blue Note Tokyo のHPで早くから「9月2日の昼に"Meet & Greet"という名前のトーク・セッション/サイン/撮影会をやる」と告知されていました。もちろん申し込みましたが、あえなく撃沈。スタッフの方々に名前を覚えていただけているぐらい頻繁にBlue Noteに通っているので「特別扱いとかないかなー」と期待していましたが、残念。公正にやっていらっしゃるんですね。
激しく落胆しつつも、大雨だとの予報を知りつつも、念のためレコをまとめて持って行ったところ、まさかのサイン会あり!デビュー作と最新作にサインをもらってきました。デビュー作の方にはエミリオに「50周年って書いといて!」とリクエストしました♪
https://www.youtube.com/watch?v=IDksWTzZQ2c
これの動画はNPRというアメリカの有名な番組です。録画されたのはつい半月前の2018年8月13日。これは確かエミリオ・カスティーヨがスティーブン・ドク・クプカに出会った日、Tower Of Powerが結成された日です(Wikipediaにもsummer of 1968としか書かれていないのですが・・・)。この記念すべき50周年に名物番組に呼ぶなんて、NPRも粋な計らいですね。
ちなみにサンボマスター山口隆の『叱り叱られ』の中に、以下のような記載を発見 ;
山口 (前略)忌野清志郎さんと初めてお会いしたときに、RCサクセションの『シングル・マン』でタワー・オブ・パワーとやっているっていう噂を、ご本人に確かめたことがあるんですよ。すると「そうですよ。でもあのとき、かまやつさんとか、けっこういろんな人とやってたんじゃないかな」っておっしゃっていて。
かまやつ そうです、そうです。ぼくの「ゴロワーズ」のセッションが終わった後にポリドールへ行って、清志郎さんたちのバックをやったみたいな。 (中略)
かまやつ 知り合いの呼び屋さんが彼らを呼んだので、ダメもとで「タワー・オブ・パワーとやってみたい」なんて言ったらOKが出ちゃって。その当時、ぼくはフェイセスが好きで、ロッド・スチュワートを気取っていたから、「我が良き友よ」の、ゲタ履いて腰に手ぬぐいぶら下げて、っていう詞を歌うのにすごく抵抗があったわけ。じゃあB面は自分がやりたいことをやるんだと、いろいろ考えていたら、タワー・オブ・パワーがつかまって。だけど、曲なんかないわけ。しょうがないから勝手に、眠っていてもできるようなコード進行を書いて渡して、そのカラオケを聴きながら「ここからここの部分は歌ね」ってメロディーを作って、詞も書いて。時間がなかったしね。
山口 へぇー!「ゴロワーズ」って、そんな短時間に作った曲なんですか。あの詞、俺、メチャクチャ好きですけどね。
かまやつ 無性に「ゴロワーズ」って単語が好きだったから、手元にあったネタなんだよね。これで何か作れないかな、なんて。