Joan Baez / Come From The Shadows (US, A&M Records, SP-4339) <May 1972>

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Joan Baez / Come From The Shadows (US, A&M Records, SP-4339) <May 1972>
(side 1) A&M SP 4577 M3 -REPL △16888
(side 2) A&M SP 4578 M2 -REPL △16888-×(2)

 リアルタイムではあまり知らないので、ヴェトナム戦争の流れを簡単に確認してみました。。。。アメリカ軍がヴェトナム戦争に介入するきっかけになったトンキン湾事件が1964年8月、アメリカ軍による北爆開始が1965年2月、テト攻勢が1969年1月、フォンニィ・フォンニャットやソンミ村での虐殺事件がそれぞれ同年の2月・3月。 モハメド・アリの徴兵制度拒否が1967年で、ジョン・レノンとヨーコ・オノのベッド・インが1969年3月・・・。

 で、この作品。ジョーン・バエズがヴァンガードから離れA&Mに移籍しての1枚目、1972年発表の作品です。イメチェンのタイミングだったはずで、まあ実際にそうした努力も感じますが、でもやはりジョーン・バエズらしい作品です。ヴェトナム戦争に対する反戦運動が盛んな時期ですから、このジャケの写真はヴェトナム反戦デモの中で撮られた一枚でしょうし、裏の「if you don't fight against a rotten thing you become a part of it」というアジるような言葉も、腑に落ちる気もします。(←「アジる」って言葉、人生で初めて使ってみました)。

 ただもともとリベラルは頭脳明晰な人が多く「社会の勝者」が多かったわけで、皮肉な気持ちになってしまいます。あんたらカネ持ってんじゃん、と。Elvis Costelloが "Was it a millionaire who said imagine there's no possessions ? " と皮肉に歌った時には申し訳のようにオノ・ヨーコが反応していましたが、それなんかまだ誠意ある反応で、Sir Paulなんか未だに動物愛護とかやってますしね(いちおう出待ちするぐらいポールの大ファンなんですけど)。

 ということで、複雑な気持ちでこのレコを聴きました。音楽は、いいんですよ。歌詞が分からない日本人で良かったかな。

https://www.youtube.com/watch?v=OaEQhK7clvQ&index=2&t=0s&list=PLPaztBWnatcgk18t9pmkI_BPM8gNiQg2d

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