Roy Hargrove (BLUE NOTE TOKYO, 2018年3月2日, 2nd show)

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 昨日は初ロイ・ハーグローヴでした。

 20年以上まえに僕が学生バンドでトランペットを吹いていた頃、すでにハード・バップ期を牽引していたレジェンドは多くが鬼籍に入っていましたので、リアル・タイムで聴いていたのはウィントン・マルサリスやニコラス・ペイトンやこのロイ・ハーグローヴでした。いつか見なくちゃナーと思ってはいましたが、ちょくちょく来日しているから、逆になかなか動機がなくて(同じ理由で見に行けていないミュージシャンが多数・・・)。今回は、ぎりぎりのタイミングで職場のスタッフが「連れて行ってくれませんか」と言ってきたので、急遽見に行きました。

 愛聴盤のHabanaや近年のThe RH Factorなどのアルバムを聴いてから行ったので、予想以上にオーソドックスなスタイルでの演奏にびっくりしましたが、もともと古いスタイルのジャズの方が好きですので、運がよかったのかもしれません。

 開始前にステージを見に行きましたがセット・リストが落ちてなかったし、演奏中に紙を見る様子もなかったし、結構思いつきで演奏をやって合わせているんでしょうね。綺麗なスーツなのに靴がスニーカーなのが少しおかしかったです。

 演奏は正直「パワフル」とは言えない淡々としたもので、僕の過去のイメージから少しズレてました。吹かないときはフラフラとステージの隅の椅子に座りに行くし・・。酔いすぎたので最後のあたりで中座したんですが、トイレに行くと途中で1曲だけピアノを弾いた赤Tシャツ君がいたので、ロイは体調が悪いのか?と訊いてみました。そしたら逆に「なんでそう思うの?」と訊かれて。あんまり正直に言うのもロイに失礼な気がして戸惑ってると「ロイも歳を取ったんだよ」と言われました。(まあ、そりゃそうだよなー・・・俺も歳取ったしなー・・・。)

 ところで。店員さんに「ここはアルバイトの人はいるんですか?」と尋ねてみると「わたし、アルバイトなんですよー」との返答。なんでも、ホームページから応募できるようになっているそうです。木曜日は仕事がない生活をしているので、ここでバイトしたいなー。こんなオッサンが応募してきても蹴られるだけかもしれないけど。

https://www.youtube.com/watch?v=eQJNYULnG6g

追記;ロイが2018年11月2日に亡くなりました。
腎不全で透析治療を受けていて、死因は突然の心停止だったそうです。
享年49歳とのこと。ご冥福をお祈り致します

しょうがないけど、なんだか、悲しいです・・・・。
今年の来日直前にブルーノートに寄せられたメッセージを付けておきます。。

ロイはちゃんと透析が受けられていたんでしょうか??アメリカの医療制度では、ロイほどの金持ちでも透析はなかなかちゃんと受けられていない気がします。ちなみに、ケニー・ドーハムも腎臓病で透析が受けられずに48歳で亡くなっています。

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