- Cookie-Records Museum
- 46F Joni Mitchell;November 7, 1943 ~
- Joni Mitchell / The Hissing Of Summer Lawns (US, Asylum Records, 7E-1051) <November 1, 1975> その③
Joni Mitchell / The Hissing Of Summer Lawns (US, Asylum Records, 7E-1051) <November 1, 1975> その③
Joni Mitchell / The Hissing Of Summer Lawns (US, Asylum Records, 7E-1051) <November 1, 1975> その③
(SIDE ONE) T 1 7E-1051 A-4 RE CTH
(SIDE TWO) T 1 7E-1051 B-4 RE CTH
マトリクスは以前にupした「その①」「その②」と全く同じです。
【以下Wiki】
背景
1975年初頭、ミッチェルは『コート・アンド・スパーク』ツアー以来書き溜めていた数曲のアコースティック・デモを録音するためにスタジオ入りした。数か月後、バンドと共にレコーディングを行った。ミッチェルの音楽的興味はフォークおよび当時のポップシーンからは離れて、より広い範囲の楽器を用いたジャズに刺激されたものになっていた。「ジャングル・ライン」はミッチェルとしてはサンプリング音源を含む曲の初めての商業的リリースとなったが、これはアフリカのミュージシャンのループ録音を採用したものだった。このサンプリング音源の実践は1980年代には西洋のロックシーンにおいて一般的になっていった。「フランスの恋人たち」では『コート・アンド・スパーク』の豊かなポップサウンドを継承し、タイトル曲や「イーディスと親玉」では南カリフォルニアの郊外の生活を記録する取り組みを行った。
楽曲
一曲目の「フランスの恋人たち」は1950年代のロックンロール時代の小さな町で大人になることについてのジャズ=ロックの歌である。(この曲はアルバムからのシングルとしてリリースされ、ビルボード・チャートで66位に達した。)「ジャングル・ライン」ではアフリカで屋外録音されたDrummers of Burundi(アルバムクレジットには warrio drums と記載)が使用されており、ギター、モーグおよびヴォーカルラインに重ね合わされている。歌詞はフランスのポスト印象派の画家、アンリ・ルソーの作品へのオマージュとなっている。ミッチェルは彼の作品のディテイルと、音楽産業及びアングラなドラッグカルチャーと言った現代の都市生活のイメージとを混ぜ合わせている。
「イーディスと親玉」ではギャングの新しい情婦が街にやってくる物語で、ジャズへの回帰を示している。「悲しみはともだち」は男性による支配に立ち向かい、個人としての自身の存在を宣言する女性に焦点をあてた、意識の流れの歌詞を伴ったアコーステック・ギターを基調とした曲になっている。「美しい誘惑者」は現代の南部女性の人生と、『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラのキャラクターと言うステレオタイプと言う自己イメージに基づくオーケストラ・ベースの作品である。
Side2は夫の資産の一部のように扱われている結婚に留まることを選択した女性について歌ったタイトル曲、「夏草の誘い」で始まる。「ボーホー・ダンス」ではアーティストが商業的成功のために芸術的誠実さを裏切っていると感じている人々にコメントし、ミッチェル自身についてこれを述べた人々に皮肉な目を向け、トム・ウルフの『現代美術コテンパン』に匹敵する。「メドレー ハリーの家/センターピース」では現代の生活における孤独の例としてうまく行かない結婚に関心が寄せられるとともに、ハリー・"スウィート"・エディソンとジョン・ヘンドリクスによるセンターピース(英語版)がはめ込まれている。「スウィート・バード」はミッチェルの「告白的」と呼ばれるシンガー・ソングライターのスタイルにやや戻った軽いアコースティックの楽曲で、加齢による美しさの喪失に取り組んでいる。この歌詞ではテネシー・ウィリアムズの『青春の甘き小鳥』を参照していることが示されている。最後の曲は「シャドウズ・アンド・ライト」であり、ミッチェルの声の複数のオーバー・ダビングと、ARPのストリング・マシーン(アルバム・ジャケットにはARP-Farfisaとクレジットされている)で構成されている。
「ジャングル・ライン」のアフリカの主題は暗色の肌の人々が大きな蛇を運んでいる絵としてアルバム・ジャケットにあしらわれている(オリジナルLPのジャケットにはエンボス加工されていた)。人々と蛇の両方はバックカヴァーに青く(UK版では緑に)印をつけられたミッチェル所有の家と共に、ビヴァリー・ヒルズの郊外にスーパーインポーズされている。
反応
アルバムは当初辛辣な批評を受けた。「ローリング・ストーン」誌のスティーヴン・ホールデンはアルバムの歌詞は印象的だが、曲は失敗だと書いている。「もしも『夏草の誘い』がしっかりした言葉を提供しているのなら、それはあやふやな音楽とセットになっている...トム・スコットのL.A.エキスプレスの4人のメンバーが『誘い』にフィーチャーされているが、彼らのインスパイアされていないジャズ=ロック・スタイルはミッチェルのロマンチックなスタイルに対抗している...『夏草の誘い』は気が散るようなサウンドトラックを伴ったポップな詩の究極的な集大成だ。まず読みなさい。それからかけるのです。」
しかしながら、このレコードの評判は年と共に伸びてきた。音楽記者のハワード・スーンズは『夏草の誘い』をミッチェルの代表作で、「『血の轍』と肩を並べるLP」と呼んだ。生涯にわたるミッチェルのファンであるプリンスはこのアルバムを愛し、インタビューで称賛した。
1977年、ミッチェルはこのアルバムでグラミー賞の最優秀女性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス賞にノミネートされた。コリン・ラーキンの『All Time Top 1000 Albums (2000)』の第3版の投票では217番に選ばれた。
このアルバムはロバート・ディマリーの『死ぬ前に聴くべき1001枚のアルバム』に収録されている。
https://www.youtube.com/watch?v=erQUlp6GYno
○ジャケ
3方向抜け無し。周辺のハゲはそれなり。
リングウエア・スレそれなり。
全体的にまずまずの状態です。
VG(+)以上です。
○レコ
ヒゲ少し(頑張ってみないと分からないレベル)、スレ・キズ少し。
最小限の針圧(1.5g)でも問題なく再生します。
VG(+)以上です。