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- Pink Floyd / The Final Cut(US, Columbia, QC 38243)<March 21, 1983>
Pink Floyd / The Final Cut(US, Columbia, QC 38243)<March 21, 1983>
Pink Floyd / The Final Cut(US, Columbia, QC 38243)<March 21, 1983>
(Side Ⅰ) P PAL 38243-1B TML-S
(Side Ⅱ) P PBL 38243-1C TML-S
『ファイナル・カット』(The Final Cut)は、1983年に発表されたピンク・フロイドのアルバム。ロジャー・ウォーターズ在籍時のラスト・アルバムである。
本作はサブタイトルの"A requiem for the post war dream by Roger Waters"(ロジャー・ウォーターズによる戦後の夢へのレクイエム)とあるように、ウォーターズのソロアルバムと看做されることが多い。また、「The Fletcher Memorial Home」に登場するフレッチャーとは、ウォーターズの父のエリック・フレッチャー・ウォーターズのことである。彼は第二次世界大戦に出兵し、イタリアで戦死している。LPジャケットやCDのブックレットには「for Eric Fletcher Waters 1913-1944」と書かれてあり、亡き父の鎮魂の意味を込めたアルバムである。
ウォーターズは当時既にバンドを脱退していたリチャード・ライトと連絡を取らず、デヴィッド・ギルモアとニック・メイスンの3人で作業を開始することになった。その他、最終トラックの「Two Suns In The Sunset」ではアンディ・ニューマークがドラムを叩いている。オーケストラ・アレンジは共同プロデューサーのマイケル・ケイメンが担当している。
アルバム概要
アルバム、コンサート・ツアー、そして映画と『ザ・ウォール』の一連のプロジェクトの一環として映画『ピンク・フロイド ザ・ウォール』のサウンドトラック(ならびに未発表曲を収録したもの)が製作される予定だった。しかし同時期にフォークランド紛争が起きたことで、ウォーターズはアルバムのテーマを大きく変えることになる。ウォーターズは時のマーガレット・サッチャー首相が決断した武力行使に極めて否定的だった。そして、新アルバムのテーマとしてサッチャー英首相、ロナルド・レーガン米大統領へのメッセージを歌うことを決意した。戦後の輝かしい夢を求めていた兵隊たちの、その戦後の没落した姿を描き出すことによって、より戦争の悲惨さを伝えるという手法をとっている。自分が戦争に加担し犯してきた過ちや苦悩を、ウォーターズの父親の姿をリンクさせながら書き綴っている。
それまでウォーターズが追求してきた社会批判の歌詞は、このアルバムで究極の形を見せている。楽曲のメロディはあまり意味を成さず、ウォーターズのボーカルも呟くような悲痛な歌い方で、全体的に重い印象は拭えない。唯一「Not Now John」ではギルモアがリード・ボーカルを務め、爆発するようなロック・サウンドを聴かせている。サウンド技術の面では「ホロフォニクス」と呼ばれる立体音響システムを導入しており、奥行きのある音作りに成功している。
後のインタビューで、デヴィッド・ギルモアは「アルバムにまともな曲は3曲ぐらいしかなく、収録された曲には『ザ・ウォール』のアルバムから出来が良くないとして収録されなかった曲も流用している」と批判している。
ウォーターズが一方的にアルバムのテーマを決め、レコーディングもウォーターズの独断で進められた。ウォーターズは他のバンド・メンバーであるギルモアとメイスンのプレーに満足しなくなっていき、外部のセッション・ミュージシャンをますます多用していった。特にウォーターズとギルモアとの亀裂は抜き差しならないところまで進み、バンド内でのウォーターズの親しい友人だったメイスンもギルモア側に付くことになった。
これによってウォーターズは「ギルモアとメイスンとはバンド・メンバーとして一緒に活動することはもう無理だ」と悟り、バンドの活動の停止を目論むことになる。本作発売後にツアーを行うという話もあったが、結局は実現しなかった。そして、1985年にウォーターズはバンドからの脱退を表明し、一方的にバンドの解散を宣言する。そして、その決裂は国際裁判にまで発展していく。
アルバムの発売時にはWhen the Tigers Broke Freeは収録されておらず、2004年のリマスターCD発売の際に追加収録された。
https://www.youtube.com/watch?v=E-ve_sgdgZs
[Verse 1]
They flutter behind you your possible pasts
Some bright-eyed and crazy, some frightened and lost
A warning to anyone still in command
“Ranks! Fire”
Of their possible future, to take care
In derelict sidings the poppies entwine
With cattle trucks lying in wait for the next time
[Hook]
Do you remember me? How we used to be?
Do you think we should be closer?
[Verse 2]
She stood in the doorway, the ghost of a smile
Haunting her face like a cheap hotel sign
Her cold eyes imploring the men in their Macs
For the gold in their bags or the knives in their backs
Stepping up boldly one put out his hand
He said, “I was just a child then, now I’m only a man.”
[Hook]
Do you remember me? How we used to be?
Do you think we should be closer?
[Verse 3]
By the cold and religious we were taken in hand
Shown how to feel good and told to feel bad
(Tongue tied and terrified we learned how to pray
Now our feelings run deep and cold as the clay)
Strung out behind us the banners and flags
Of our possible pasts lie in tatters and rags
[Hook]
Do you remember me? How we used to be?
Do you think we should be closer?
1983年の名作、USオリジナル盤のプロモです。本作品には白ラベルのプロモ盤はありません。
インフォメーション・シート(アーティストの解説)付き。
黒いインナー・スリーヴにはレコードの番号「38243」が入っているので、わざわざこのアルバムの為に作られたんですね。
ジャケはかなり綺麗な状態。VG(++)近いです。
レコもかなりキレイですが、少しだけ反っていました。針圧1.5gでも再生できるのでVG(+)評価としました。