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ガールズ&パンツァー 最終章 第4話
「超高速戦車アクション」という、矛盾しまくった煽り文句にツッコミ入れてやろうと劇場へ行ったら。本当に「超高速戦車アクション」だった件。ギリギリ「ありそう」なラインを踏み越えずに、毎回違うアクション映画の快感を教えてくれる。たまらんのう。物語的には「次世代」をクローズアップ。敵も味方も。決勝戦へのおぜん立ては整いました。珍しく、試合途中での引きじゃないです。明確に「ここまで」と「決勝戦」を分けた構成。 パンフは毎度毎度の情報量。おお、今回は主役(あんこうチーム)が表紙にいないぞ(実際、ほとんど登場しない)。裏表紙は、お、今回は割とストレート。これは「大脱走」だな。こういう「トーナメントもの」の映画は全部そうだけど、パンフレットは鑑賞後に開いてください。
スポ根もの 監督 水島努 880円 映画館BLACK
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マッドマックス:フュリオサ
原題:Furiosa: A Mad Max Saga 「怒りのデス・ロード」が大傑作だったんで、色々ハードルが高くなっちゃった一本。良くも悪くも「怒りの」ありき。なんでまた、クリス・ヘムズワースなんてぇ「気のいい兄ちゃん」にしか見えない役者を使ったんだろう。ギャラも高かろう。彼の辞世のシーンもやたら長いし。よくわからん。 パンフレットもまた、「怒りの」の時と同じ体裁。前作ありきのつくり。ただし、文字情報は濃い目。よく読んでるとびっくりするようなことが書いてある。「無印」に出てたアイツが今作でも出てるって!?
腐敗と自由と暴力の真っ只中 監督 ジョージ・ミラー 1100円 映画館BLACK
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ゴジラ-1.0
反戦映画と戦争娯楽(帝国海軍万歳)映画を絶妙なバランスで両立させてる稀有な作品。 「原爆の子」のイメージを薄めつつも、なお、この作品のゴジラは「太平洋からやってきて」「東京を焼け野原にし」「キノコ雲と黒い雨を連れて来る」わけで。どう見ても米軍がモチーフな訳ですよ。で、迎え撃つのが我らが帝国海軍。重巡高雄に駆逐艦雪風に戦闘機震電(!)。でも登場人物のセリフはありきたりな「戦争なんて」「政府なんて」「特攻なんて」を繰り返す。結果としてそうなったわけじゃなく、狙って「どちらの観客にも気持ちよくなってもらおう」って意図の産物だったらそらもうてぇしたもんだ。 パンフレットは製本タイプ。表紙からして押し加工の中にゴジラが見える凝った造り。真ん中見開きはゴジラの歴史。他は写真と文字情報半々くらいか。残念ながら、前半の山場、ゴジラとステゴロで殴り合う高雄の画像はちょっとしかありません。ネタバレに気を遣ったかな? 記事を読んでると「シン・ゴジラが残した宿題」なんてタイトルもあったりして。あら、やっぱり意識してたのね。(まぁその。この先日本で作られるゴジラ映画は、嫌でも「シン」を意識せざるを得ないだろうけど)
無人在来線爆弾 監督 山崎貴 1100円 映画館BLACK
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SPY×FAMILY CODE: White
人気コミックの映画化。スパイ映画からお色気要素を抜いて、子供と犬を入れると。あら立派なファミリー映画に。 オリジナルストーリーは難しいんじゃないかと思ったけど、ああ、あれだ。学園ものの夏休み番外編みたいなもんだ。 ちゃんとターゲットの子供が飽きないような造りになってる(強烈なオリジナルキャラとかな)し、クライマックスでは「家族が力を合わせて船の舵をとる」シーンがあったりする。ベタと言うなかれ。子供が人生の最初の頃に鑑賞する二時間映画なのだ。王道を描かずしてどうする。 パンフレットはしかし、子供向けではない。ドラえもんみたいにシールがついてたりすごろくがついてたりしない。ルビもふってない。代わりに、声優の写真が大写し。ほう。こちらはまた、ちょっと違う層に向けた商品なのか。
スパイ大作戦 監督 片桐崇 880円 映画館BLACK
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3
Back to the Future Part III こちらも三部作のシメ。終わってみたら、ドクの成長物語でした、と。でもそれでよし! 何度も見たくなるシリーズだね。 公開は1990年。30年経っても続編が作られない(アニメ版がちょこっとあるらしい)のは、終わり方の見事さを表してるような気がする。未来は白紙なのだ。 パンフレット、当然ちゃ当然だけど、まだ昭和の香りが。パンフレットの裏側はまるごと広告ページ、それもマーティ本人が劇中衣装で出ちゃってる。贅沢な広告だな。で、その広告でうたってるのがホンダのインテグラ。残念。車なのに、デロリアンじゃなかった(無理)。 あと、エンドロールが全部載ってるけど、中の方のページなのが珍しい。
大団円 監督 ロバート・ゼメキス 400円 映画館BLACK
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機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編
ファーストガンダム劇場版三部作のシメ。1,2,と来て、もう押しも押されぬ松竹の大看板になっちゃった一本。 潤沢な予算と、復活の安彦氏による映像の見事さは、21世紀のガンダム作品に勝るとも劣らない。 ただ。 このパンフレット。前半は普通のパンフレットの体裁なんだ。でも、後半ページになると「えっ? えっ? 俺たちがそんなメジャーになっていいの? えっ? 全国ロードショーとか、発表記者会見とか、えっ、そんなことしていいの?」感がまだぬぐい切れてなくて、どうにもこうにも「同人誌スタッフが編集したような」出来になってます。フルカラーで、安彦、大河原両巨頭による描きおろしイラストもいっぱいなのに。スタッフ裏話とか、ファンの活動とか、いかにしてガンダムが日の当たる場所へ出てきたか、イイワケがましく書いてたり。まぁ仕方ないか。 まさかこの後、21世紀になっても衰えない(どころか、「ガンダム」だけで1000億円を超えるビジネスになる)とは思ってもみなかったろう。 見どころは、見開き2ページ使ったスペースコロニーの解説(結局、「人類が増えすぎた人口を宇宙へ」送る時代は来そうにないよね)。あと、例のアニメ新世紀宣言も載ってたりする(そういうとこだぞ)。詳しい人は、小さな写真の中に自称天才デザイナーとその奥さんの美人声優を見つけられるかも。
富野由悠季 監督 富野喜幸 500円 映画館BLACK
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
Spider-Man: Across the Spider-Verse 製作費1億ドルだって。あなた、ドルですよドル。けーっ。アチラさんは景気がいいねぇ。 「蜘蛛の子を散らすように」なんて言葉がありますが。そらもう山のように作られたスパイダー映画。それぞれに魅力的なピーター・パーカー(じゃない名前もいるけど)がいるのに、一回の映画で活躍できるピーターパーカーは一人だけ。いかにももったいない。 じゃぁ、ってんで、「マルチバース」って概念を導入して、「別世界のピーターパーカーを呼んできてもOKにしよう」って誰かが考えた。割と無茶。「スーパー戦隊大集合」なら、世界が違ってても「他人」なんだから、共演できる。でも、これは、「藤岡弘の仮面ライダー」と「the Firstの仮面ライダー1号」と「シン・仮面ライダー」を共演させるようなもんだ。でもやる。映画関連の弁護士は強いな。 それで出来上がったのが傑作(そう、傑作になっちゃった)「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」。3人スパイダーマンの共演はそらもう涙もん。 さらに、「じゃあ、2次元3次元の壁も超えちゃわない?」てなもんで、この「アクロス・ザ・スパイダーバース」。 パンフレットの表紙を見ればわかる通り、主人公(既にピーターじゃない)の後ろに、大量のスパイダーマン(ウーマン、メカ含む)がいます。うへぁ(変態仮面さんがいないか、ちょっとだけ期待しちゃった)。で、アニメ映画なのに、実写パートが差し込まれて、アンドリューとトビーとヴェノムに出てくるおばちゃんも出てきたりする。何でもちゃんぽん。やりたい放題。 パンフレットも、同じくグラビア紙と普通紙のちゃんぽん。折込やらキラキラシールが挟まってたりして、これもちゃんぽん。でもってフルカラー。っていうか、中身はほとんどデザイン画の紹介。そらそうだ。いろんな次元のいろんなスパイディがいるんだから「そら、こいつはこんなカッコよくて、こんなこともできちゃうんだぞ。見ろ見ろ」がページの間からあふれ出てます。 かっちり分厚い製本タイプ。作品の壁も、次元の壁も全部こえて(そういや、今回のヴィランは超人ブラックホールだね)、全部紹介しようってんだから、このぐらいの厚さになるか。〆て1100円。あふれてるなぁ。
ヒーロー大集合 監督 ホアキン・ドス・サントス 1100円 映画館BLACK
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アンタッチャブル
The Untouchables ちょっと時系列の記憶があいまいだったので、うぃきってみたら「ケビン・コスナーは、この作品でハリウッド・スターの仲間入り」てなこと書いてあった。あら。有名になってからの作品かと思ってた。パンフレット中にもあるけど、「黒板のまえで腰に手を当てて目を開いたまま何か思案している」ポーズ、この頃から完成してたのね。 最近の合衆国では、炭酸系のドリンク(コーラとか)に税金かけようって動きもあるそうで。国民の肥満抑制ってタテマエだそうな。禁酒法の再来にならなきゃいいけど。 パンフレットはちょい薄め。でも年代を考えたらこんなもんか? えーと、奥付には昭和62年とあるな。昭和だったか。表紙はその「スター」になったケビンコスナーがこっちに銃を向けてるポーズ。かっこよろし。真ん中見開きは、階段と乳母車とショットガン。なるほど。
プロジェクトX 監督 ブライアン・デ・パルマ 400円 映画館BLACK
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ザ・フラッシュ
The Flash スタートダッシュでマーベルに出遅れたDCのスーパーヒーローの皆さん。どこまで行っても離されております。ここで一発逆転貫太くん、横のつながりだけじゃなくて、時間軸も無視してヒーロー大集合やっちゃえ、と誰か言ったんでしょうな。まぁ、似たようなことはマーベルでも(アニメ版スパイダーマン)でやってんだけどね。 ま、そんなこんなな事情はおいといて。昭和の頃からの映画ファンとしては、マイケル・キートンのバットマン!が銀幕に復活するだけでもう大喜びなんですよ。バットモービルも(動かないけど)バットケイブも(ちょっと雰囲気違うけど)出てくるぞ。例のインチキ日本甲冑もな! こうなると、スーパーマンが出てこないのは、それはそれで正解かもだ。スーパーマンを引っ込めて、代わりに黒髪ショートちょっと地黒なスーパーガール持ってきて、おお、実に、華だ。マッチョなおっさん二人で主役やるよりずっと「絵になる」。え。フラッシュ? お前そんな能力あるなら、あらかたのトラブル一人で解決できるやろ。能力の無駄遣いもいいとこだ。ついでに、フラッシュの「失敗」は、ほら、「何度時を繰り返しても本能寺が(略)」だなー。 いや。ここはパンフレットを紹介するスペースだった。えーと、製本タイプ。写真きれい。情報多し。このね、「アゴに梅干し」なキートン版バットマンがそらもうカッコよいんですよ。ただ、せっかくの新キャラ、可愛くてカッコよくてセクシーなスーパーガールの写真が少ないのはどうしたことか。フラッシュなんか見開き4つももらってるのに。フラッシュ減らしてスーパーガールのピンナップ入れろよ。判ってないな。
ヒーロー再編成大作戦 監督 アンディ・ムスキエティ 900 映画館BLACK
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愛は霧のかなたに
Gorillas in the Mist 邦題がまぁ何だこりゃ。いや、結末まで見ると、ああ、この主人公の愛はどこへ向かってんの? てか通じたの? ってことになるんで、この邦題でもあながち間違いじゃないけど。でも宣伝にはならんよなぁ。 どうでもいいけど、シガ二―ウィーバーって、こういう「人外と交流した挙句、その対象に入れあげちゃってエライコトに」てな話が多いよね。 それはそれ。 パンフは昭和の頃の構成、印刷。当たり前か。まだ平成元年だ。でも、表紙をめくると日本語でスタッフ、キャスト。裏表紙をめくると英語でスタッフ、キャスト。ちょっとかっこいい。パンフレットに載ってる通り、ゴリラとジャングルは(一部を除いて)本物だって。体当たりもいいとこ。 ところで。パンフレットの中でも「事程左様に、ゴリラは危機に瀕しています。募金してね」と訴えてます。なるほど、それが言いたい映画だったか。成功してるぞ。
プロモーション映画 監督 マイケル・アプテッド 450円 映画館BLACK
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
Indiana Jones and the Dial of Destiny 齢80で、まだアクションスターをやっちゃうハリソン・フォード。もっとも、高齢化の自虐ネタも取り入れてはいますが、まぁそれにしたって大したもんだ。 「今回でインディは卒業」と本人コメントしてますが。なに、ちゃんと劇中(の最期)で、帽子を手にするシーンを入れてるじゃないか。それに、パンフレットの1ページ目。ほら、かっこつけたインディが「俺の冒険はこれからだ!」みたいな顔してるし(あ、じゃあやっぱりここまで?) そのパンフレット。サイズは普通でも、ページ数多し。これまでのシリーズと「インディがいた20世紀」みたいな文章までいれて、で、全部グラビア紙。うん、情報多くて、読むの楽しいぞ。 最後のページは広告だけど、今までだったら「VHS」とか「ブルーレイ」って単語が出てくるとこに「配信」とくらあ。21世紀だねぇ。
大冒険ファンタジー 監督 ジェームズ・マンゴールド 880円 映画館BLACK
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キャデラック・マン
Cadillac Man この頃のロビン・ウィリアムズは絶好調だなぁ。ただ、「強盗に銃を突き付けられたけど、セールストークかましてるうちに強盗の態度が変わっちゃうわ浮気相手から電話きちゃうわでもうタイヘン」って、ネタ、日本の中堅お笑い芸人が得意としてそう(逆だよね。芸人が映画みて勉強してるんだよ。) パンフレット、は普通サイズ、二つ折り。ちょっと薄め。「AK-47」って単語が、何の解説もなく出てる。この頃からメジャーな銃だったのね。 裏表紙をめくると、クレジット全部載せ。劇中歌まで。へー。
ダメオヤジもの 監督 ロジャー・ドナルドソン 300円 映画館BLACK
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グレート・ボールズ・オブ・ファイヤー
Great Balls of Fire 前にも書いたっけ。「ミュージシャンの生涯、あるいは立身出世モノは、ドラマ的にはありがちだけど、興行的にはハズレない」って話。まずはそのミュージシャンのファンが見に来るから、観客動員数はある程度計算できるんだよな。そっからどう「跳ねる」かはまた別だけど。 タイトルの“Great Balls of Fire”。要はこれ、「火の玉ロック」だ。あれだよ、トップガンでグースが息子の前でピアノひいて歌ってたアレだよ(続編「マーベリック」でも重要な曲。)。 ほほう。どれ、とググってみると。 あれ!? ウィキペディアにこの映画の独立した項目がない? そんなにマイナーな作品なのか。主演のデニス・クエイドのページにも、ウィノナ・ライダーのページにも「主な作品」のとこに入ってないし。謎。アレか。映画の中とはいえ、13歳を「俺の嫁」にしちゃったのがアウトなのかね。パンフレットを読んでみると「この映画のためには、楽曲の版権関連の諸問題を整理するのが大変だった」とか書いてある。なんか、その辺で「触りにくい」作品なのかなー。 そのパンフレット、普通サイズ、普通の真ん中折り。真ん中見開きは燃えてるピアノ。まさに火の玉ロック。そして、価格300円。当時はこんな安かったけ?
ミュージシャン 監督 ジム・マクブライド 300円 映画館BLACK
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2010年
原題: 2010: The Year We Make Contact 中身は全然「2001年」とは違うんだけど、「2001年への挑戦」って意味では、ジャンル分けを「2001年もの」にするしかないなぁ。 挑戦が成功したかってぇと。この後の「2061年」「3001年」が映像化されてないってことで、あぁそういうことかと。 原題が見たことない文字列。あれ? と思ったら、ちゃんとパンフレットの表紙にも書いてあった。あんなに楽しみにしてた映画なのに。見たいとこしかみてなかったのか。 パンフレットは普通サイズ。ってーか、このパンフレット、どこ開いてもネタバレだぞ。まず、表紙をペラとめくると、いきなりモノリスに食われてる木星と、ディスカバリーとドッキングしてるレオ―ノフの絵だ。どっちもこの映画のクライマックスなのに。いいのかこれ。「ネタバレ注意」の表記もなんもない。いや、当時はこういうパンフが多かったような気がする。それこそ犯人の名前書いちゃうようなのが。逆に、現代が過剰に気を使いすぎなのかな。
2001年もの 監督 ピーター・ハイアムズ 400円 映画館BLACK
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BODY/ボディ
「BODY、みてきたよ」「まぁ、どんな?」とか。100万回使われたダジャレはこっち置いといて。 えー。「クラッシュ」のときは「痛そうだけど判る」だったのに、今回は「痛そうだから戦意喪失」になっちゃうのは何故なんだろう。人の性癖は奥深い。 パンフレットは普通サイズ、普通に二つ折り。真ん中見開きは背中に針刺してるマドンナ。何故カラーじゃない? つか、せっかくの丸出し映画なのに、丸出し写真はほとんどないです。残念。ほとんど。 裏表紙をめくったところは、マドンナとウィレム・デフォーがエレベータの中でナニしてる写真。このおっさんの「拒否したいけどしたくない」表情が上手いなぁ。
コスプレショー 監督 ウーリ・エーデル 400円 映画館BLACK