スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース

0

Spider-Man: Across the Spider-Verse

製作費1億ドルだって。あなた、ドルですよドル。けーっ。アチラさんは景気がいいねぇ。

「蜘蛛の子を散らすように」なんて言葉がありますが。そらもう山のように作られたスパイダー映画。それぞれに魅力的なピーター・パーカー(じゃない名前もいるけど)がいるのに、一回の映画で活躍できるピーターパーカーは一人だけ。いかにももったいない。
じゃぁ、ってんで、「マルチバース」って概念を導入して、「別世界のピーターパーカーを呼んできてもOKにしよう」って誰かが考えた。割と無茶。「スーパー戦隊大集合」なら、世界が違ってても「他人」なんだから、共演できる。でも、これは、「藤岡弘の仮面ライダー」と「the Firstの仮面ライダー1号」と「シン・仮面ライダー」を共演させるようなもんだ。でもやる。映画関連の弁護士は強いな。
それで出来上がったのが傑作(そう、傑作になっちゃった)「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」。3人スパイダーマンの共演はそらもう涙もん。
さらに、「じゃあ、2次元3次元の壁も超えちゃわない?」てなもんで、この「アクロス・ザ・スパイダーバース」。

パンフレットの表紙を見ればわかる通り、主人公(既にピーターじゃない)の後ろに、大量のスパイダーマン(ウーマン、メカ含む)がいます。うへぁ(変態仮面さんがいないか、ちょっとだけ期待しちゃった)。で、アニメ映画なのに、実写パートが差し込まれて、アンドリューとトビーとヴェノムに出てくるおばちゃんも出てきたりする。何でもちゃんぽん。やりたい放題。

パンフレットも、同じくグラビア紙と普通紙のちゃんぽん。折込やらキラキラシールが挟まってたりして、これもちゃんぽん。でもってフルカラー。っていうか、中身はほとんどデザイン画の紹介。そらそうだ。いろんな次元のいろんなスパイディがいるんだから「そら、こいつはこんなカッコよくて、こんなこともできちゃうんだぞ。見ろ見ろ」がページの間からあふれ出てます。
かっちり分厚い製本タイプ。作品の壁も、次元の壁も全部こえて(そういや、今回のヴィランは超人ブラックホールだね)、全部紹介しようってんだから、このぐらいの厚さになるか。〆て1100円。あふれてるなぁ。

Default