土佐堀 箱場印

初版 2022/11/19 09:08

改訂 2022/11/19 12:40

土佐堀の箱場印は、小ぶりの「土」の一文字に大きな細い丸枠の朱印です。他の漢字一文字の箱場印とは雰囲気の全く異なる印影で、大阪の箱場印の中では珍しい類とされています。

ここに示した二つ折り脇なし葉書もこの箱場印が押されてなければ入手を見送るレベルの傷み具合なのですが、それが幸いしてか、海外のネットオークションで誰も手を出さずに偶々残っていたものを競争なしで手に入れることができました。箱場印が二回押されたようで、枠が二重になってしまっていますが、これまで出会えなかったものなので満足しています。

土佐堀は今でも大阪の主要な地名として残っています。中之島の南側を流れてるのが土佐堀川、その左岸が土佐堀通りで、現在は主要道路の一つです。この地域には豊臣秀吉時代に土佐出身の人々の集落があり、土地名の由来になっているようです。

箱場があったと推定されている場所は今の土佐堀2あたりで、当時は市街中心からも離れており、箱場印が少ないということは郵便物も少なかったのでしょうか。

大阪市街中心部の箱場印が多く残されている理由の一つに、商人たちが当時発行された二つ折り葉書を手軽な通信手段として活用したために郵便物の流通が増えたことが挙げられていますが、箱場印の多寡によって、その地域の経済活動がどの程度栄えていたのかということがある程度わかるのかも知れませんね。

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unechan

子供の頃から細々と続けてきた切手収集。長年のブランクを経て10年ほど前から再開し、日本切手クラシカル、ドイツインフラなどを収集。併せて手彫証券印紙の収集を始め、現在はこちらがコレクションのメインになっています。郵趣に加えて音楽(ジャズ)、釣り、鉱石収集、昆虫採集(蛾類)など趣味多数にて家族には迷惑をかけております…

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    mat2193

    2022/11/19 - 編集済み

    これまで知らない世界でしたが、いろいろと深い知識と広い探求の2つを必要する興味深い世界だなと思いつつ定期的に読ませていただいていおります!この「土」から何を感じられるかは本当に知識と感性次第ですね!

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      unechan

      2022/11/19

      駄文にもかかわらず読んでいただいてありがとうございます!箱場印はまだまだナゾの部分も多く、この道の大先輩方が残された資料を漁りつつ、当時の古地図を眺めて妄想にふけっている次第でして、ファンタジーのようなことを書き連ねてるかも知れませんが、これも楽しみ方の一つとしてこれからも暖かく見守って頂ければ幸いです(笑)。どうぞよろしくお願いいたします!

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