高嶺 (高値) の標本

初版 2025/01/29 22:11

改訂 2025/02/16 06:56

また気になる標本がありました。

最近碌に買いもせずに、市場のこの標本がいい、あの標本もいい、というような文章ばかり書いているような気がするので、短くまとめたいと思いますが。

文句のつけようのない、カナダのRosella累層のエリプトセファラの一種がebayに出ております。

尾部の棘まで美しく残り、頭部も完璧、尾棘も完璧という奇跡のような標本です。大抵周囲の黒色頁岩に紛れてしまい、境界不鮮明なものが多いこの産地の本種において、この保存状態はミラクルであります。私はオレネルスの仲間が好きですので、物凄く惹かれる標本であります。

ただ最初からかなり高額になりそうな予感がありました。それでも、10万ぐらいに収まるなら無理してでも買おうかなぁとなどと思っていたのですが、見込みが甘すぎました。あと半日残して、既に結構な高額になっていますね。

確かに驚くべき標本なのですが、ただ、本体だけだと2cmぐらいと正直小さい。この手の三葉虫は、そのサイズがかなり重要になってくると思うのですよね、単なる私の好みかもしれませんが。

完璧な標本だけど、このサイズにこの値段(それも多分更に上がる)はなぁ、、うーん。

とまあ悩むふりをしておりますが、そもそもこの値段は既に私には厳しく、もう入札の闘志を完全に失っております。同じ出品者から出ている他の標本、特にアメセファルスの一種も、相当保存の良い標本のようですが、これも既に高額。諦め。

北米の三葉虫は元々高額でしたが、円安と標本の供給不足により、投資感覚でもないと本当に買えなくなりました。

最近欲しい標本が多いのですが、ひたすら指を咥えているだけなのが歯がゆいですね。

化石が大好きです。現在主に集めているのは三葉虫ですが、恐竜やアンモナイトを含め化石全般が好きです。これまで買い集めた、あるいは自分で採取した標本を紹介していきます。古生物の持つ魅力の一端でも伝える事ができれば幸いです。

http://blog.livedoor.jp/smjpr672/

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    ktr

    2025/01/30 - 編集済み

    最終的にすごい値段になっていて驚きました。
    それほどの価値があるんですね、あの標本には。

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    • 仮に円高でも買えない値段になりましたね。
      平べったい系三葉虫好きの私には、厳しい時代になりました。

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    Trilobites

    2025/02/01 - 編集済み

    大きさ以外はPerfectでしたね。1,500ドル以内なら参戦しようかと思いましたが、やはり良い標本は厳しいですね。アメセファルスの方が陰に隠れて予想より安価になり、今となっては参戦しなかった事に後悔しております。北米産希少種はもう手が出せなくなりそうですね。

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    • trilobitesさんが、1500ドルまでも考えていたというのなら、やっぱり良い標本だったんでしょうね。アメセファルスもあの質なら、たしかにリーズナブルでしたね。将来的には、本当に手が出せないレベルまで、更に高くなる事は確定的でしょうし、あと1、2標本ぐらいは北米高額種に手をつけときたいものです。

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    libotong5

    2025/02/15 - 編集済み

    翻訳機を使用したため、一部の言語が正確でない可能性があります。
    私はこのカンブリア紀の宝石に注目していましたが、それがこんなに高価なのにはいくつか理由があると思います。ロゼラ産の三葉虫は現在では入手困難であり、また、これを作成した人物は既に亡くなっていることから、何らかの記念すべき意味があるのだと思います。最も根本的な理由は、本当に美しいということだと思います。同じオークションでのAmecephalus jamisoniの価格の方がずっと良かった。良いスタートです。

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    • コメント頂きありがとうございます。
      確かにこの標本は、標本自体が素晴らしいという事以外に、故David comfort氏によるPrepであるということも高価になったことの理由の一つですよね。彼の新規の標本はもう手に入りませんから、その点も価格に反映された可能性はありそうです。

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